ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (9)

  • 民主党政権への「万丈の山、千仞の谷」 - 雪斎の随想録

    ■ 箱根で「仙人生活」を送り、下界に降りて来たら、世は、「とんでもないこと」が起きていた。 ① 「小沢スキャンダル」勃発 ② 雑誌「諸君!」休刊 古色蒼然とした「政治とカネ」に絡む疑獄事件であろう。雪斎は、今日、下山したばかりなので、報道から判断する限りは、その真相は「まだ判らない」。 ただし、「陰謀論」を語り被害者意識丸出しの言葉を吐く民主党幹部の姿は、余り賢明だとは思えない。民主党が全体で「疑惑」の隠蔽に加担しているかのような印象を与えている。 そもそも、日の検察当局は、旧ソ連の「内務省」や「KGB」がソヴィエト共産党の「敵」を監視し、摘発する意味合いを持つ機関であったの同じ趣旨で、、その時々の政権の権力維持を助ける機関ではありえない。故に、こうした言葉の使い方は、日の「デモクラシー」の信頼性にも傷を付けかねない。 加えて、「国策捜査」というのも意味が判らない。雪斎は、最近、この言

    民主党政権への「万丈の山、千仞の谷」 - 雪斎の随想録
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    urbansea 2009/03/06
    逆に自民党に耐性があったのは、派閥抗争による新陳代謝。民主党は元党首が代行に就いたりと、異常な党であるのは確実。 >>民主党は、自らの「スキャンダル耐性」が問われていることを自覚したほうがいいであろう。
  • 毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎と同じことを考えていた方がいたようである。 □ <発信箱>保守論壇の人々=与良正男(論説室) 2007年10月8日 毎日新聞 「リベラル派のあなたから評価されてうれしい」。安倍晋三前首相からこんな電話をもらったのは昨年10月だった。首相就任直後、安倍氏がこれまでの持論を抑え、日中、日韓首脳会談を実現させたことを私は欄で高く評価した。それを読んでの電話だった。 安倍氏はこうした「気配り電話」を年中、かけていたのだろう。「いい人」なのだなあと思ったものだ。 先月初めには安倍氏は決して「戦う政治家」ではなく、質は調整型の人だとも書いた。辞任表明はその翌週。結局、参院選大敗という状況を乗り切るには、いい人過ぎたのだと今思う。 月刊誌などにあふれる保守論壇の人々の「安倍」論をかいつまんで言えば、「戦後レジームからの脱却」路線はまったく正しかったが、徹底しなかったからだめだったということに

    毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/12/11
    安倍に幻想を託した八木らの夢想家批判 >>彼らは、昔日の「共産主義者」と大差ない。/ >>「右」か{左」かではない。「保守」か「革新」かでもない。ただ単に「未熟」か「成熟」かということでしかない。
  • 「陽性」の宰相 - 雪斎の随想録

    ■ それにしても、酷い数字である。 □ 現状・先行きDIは過去最低を更新=11月景気ウォッチャー調査 12月8日15時31分配信 ロイター [東京 8日 ロイター] 内閣府が発表した11月の景気ウォッチャー調査は、景気悪化を背景に、現状判断DIと先行き判断DIがともに現行系列で過去最低を更新した。 内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断を「景気の現状は引き続き厳しさを増している」とし、判断を据え置いた。前月の「景気の現状は急速に厳しさを増している」から文言を修正した。 現状判断DIは21.0で前月比1.6ポイント低下し、8カ月連続低下となった。横ばいを示す50の水準を20カ月連続で下回った。家計、企業、雇用関連ともに低下し、株安や雇用不安に伴う消費マインドの悪化や、景気後退や円高による受注減、新規求人数の減少や派遣契約の途中解除といった悪化要因が響いた。 「自動車関連企業をはじめ大企業から設

    「陽性」の宰相 - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/12/09
    解散を先送りするために景況感を深刻ぶることで結果「陽性」を損ない、「軽薄さ」が残ったように想う >>問題は、麻生総理における「陽性」の資質が、「軽薄さ」と解される出来事が連続していることであろう。
  • リアリズムは穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取る。 - 雪斎の随想録

    ■ 首を長くして到着を待っていた『ジョージ・ケナン』(リー・コンドン著)が昨日、届き、早速、読み始める。 コンドンは、歴史学者であり、ジェームズ・マディソン大学名誉教授という肩書き持つ人物である。 ジョージ・ケナンは、冷戦初期の「封じ込め政策」立案の主導で知られているけれども。彼の百一年の生涯の後半半世紀は、歴史研究と外交評論に費やされていた。コンドンの著作は、そうしたケナンの「思想」に焦点を当てている。 コンドンの著作の中に印象深い記述があった。 「ケナンにとっては、リアリズムとは、穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取るものであった」。 ここでいう「均整の感覚」(SENSE OF PROPORTION)というのは、ただ単に「二つの間で平衡を保つ」というものとは比べるべくもない複雑さを受け容れることを求めている。様々なファクターの中で、どれか一つや二つの価値を過剰に重んじないというこ

    リアリズムは穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取る。 - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/11/19
    高坂正尭とか上品 >>言葉遣いの汚い、もしくは粗い人々を、いかなる意味でも「保守主義者」であるとは認めない。そうした言葉遣いからは、「均整の感覚」、「穏健さ」、「限界の認識」は伝わって来ない。
  • 世論に惑わず政治に拘わらず - 雪斎の随想録

    ■ 前回のエントリーの補足である。 「農民の救済を唱え政治の改革を叫ばんとする者は、先ず軍服を脱ぎ然る後に行え」。 終戦時の陸軍大臣であった阿南惟幾は、二・二六事件の折、陸軍幼年学校校長として全校生徒を集めて、このように訓示したと伝えられる。 因みに、戦前には武官は誰でも頭に入れておくことが要求された「軍人勅諭」には、次のような一説がある。 一、軍人は忠節を尽すを分とすへし 抑(そもそも)国家を保護し国権を維持するは兵力に在れは兵力の消長は是(これ)国運の盛衰なることを弁(わきま)へ世論に惑はす政治に拘(かかは)らす只々一途に己か分の忠節を守り義は山岳よりも重く死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ其(その)操(みさを)を破りて不覚を取り汚名を受くるなかれ 「世論に惑わず政治に拘わらず」とぃうのが、武官の領分だというのである。 『軍人勅諭』に書かれてあることには、雪斎は総じて異存はな

    世論に惑わず政治に拘わらず - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/11/05
    他人の命を軽んじる「公」の頽廃 >>昭和初期以降の旧軍の退廃は、高級将校クラスの連中が平気で勅諭を破り、その一方で「死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ」を末端の兵士に押し付けたことであろう。
  • 田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録

    ■ 田母神航空幕僚長更迭の件について記してみる。 雪斎も、件の論稿を読んでみた。 率直にいえば、雪斎は、この論稿には高い評価を与えられない。「不可」に限りなく近い「可」というところである。「不可」にしなかったのは、「自分と意見を異にする論稿は、否定的に評価する」真似は、したくないからである。少なくとも、懸賞論文で「最優秀」を取るようなものではあるまい。選考した人々の見識は、どうなっているのであろうか。 というのも、これは、雑誌『正論』辺りに載ったならば、航空幕僚長が書いたということを除けば、他の論稿に埋没するような「没個性的な」中身であるからである。とある漫画家の漫画に影響されて、保守論壇の作品に触れ始めた若者が、そういうものを必死になって真似して自前の論稿を書けば、こういうものができるという風情であろう。要するに、この論稿を航空幕僚長が書く「必然性」が、まったく判らないのである。 たとえ

    田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/11/02
    アパ作文大会 「とある漫画家の漫画に影響されて、保守論壇の作品に触れ始めた若者が、そういうものを必死になって真似して自前の論稿を書けば、こういうものができる」 / 軍事の保守・リベラルからの切り離し
  • 「パール論争」の下らなさ・続 - 雪斎の随想録

    雪斎は、新著に次のように書いた。 現在でも、「保守・右翼」知識層の中には、日にとっての第二次世界大戦が「アジア解放のための戦争」であったと主張する向きがある。だが筆者は、そうした「保守・右翼」知識層の中に、「日台湾、朝鮮半島、満州を自らの手で解放すべきであった」という主張を聞いたことがない。戦後においてですら、少なくとも「保守・右翼」知識層からは、往時の海外植民地の保持それ自体に疑義を示す声は、あまり聞かれないのである。ましてや、「帝国」の枠組みと海外植民地が残っていた戦前期には、そうした議論は「暴論」の類であったのかもしれない。 文中、そうした議論とは、石橋湛山に代表される「植民地放棄」論である、たとえば満州を日の独占的な支配地域として位置づけるわけにはいかないという議論は、すでに吉野作造、石橋湛山、古島一雄のような人物によって示されていた。 自らの植民地主義行動を総括していると

    「パール論争」の下らなさ・続 - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/10/08
    「アジア解放のための戦争」の欺瞞 >>「西洋の植民地主義は否定されるべきだが、日本の植民地主義は肯定されるべきだ」。これが、「保守・右翼」知識層の本音であろうか。
  • 共和党の「奇策」 - 雪斎の随想録

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    urbansea 2008/09/08
    副大統領候補にペイリンの起用 そういやあ米国の「コンサバティブ」とはそういうことなんだよな、と。>>米国国民の「ワシントン嫌い」は無視できるものではなく、その故にこそ州知事出身の大統領が続いていた
  • 大和魂また我国の一手独専に非ず - 雪斎の随想録

    ■ 「当地昨今吉野桜の満開、故国の美を凌ぐに足るもの有之候。大和魂また我国の一手独専にあらざるを諷するに似たり」。 山五十六は、ワシントン駐在武官時代に故郷の恩師に送ったポトマック河畔の桜の絵葉書に、このような言葉を書き添えた伝えられれている。ワシントンの「さくら祭り」については、こちらのサイトに詳しい。山が観た「ワシントンの桜」は、日米友好の象徴であったのである。 山は、ポトマック河畔の「桜」に擬えながら、日人にとって美しいと思われているものが、別に日にあるが故に美しいのではなく米国においても美しいものであることを示すことにとって、「夜郎自大」の弊を説こうとしたのである。 因みに、「溜池通信」「不規則発言」欄では、かんべえ殿による『エコノミスト』記事の抄訳の一節が紹介されている。 「攻撃を受けたことで、ロンドンっ子たちがかえって普通の生活を取り戻すように決意することは疑いがない

    大和魂また我国の一手独専に非ず - 雪斎の随想録
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    urbansea 2008/09/03
    産経病・サピオ脳につけるクスリ >>「国の現状を憂えるという動機付けで物事を考える人物は、往々にして度し難い視野狭窄に陥ることがあるからである。」
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