ブックマーク / kfujiiasa.hatenablog.com (103)

  • 映画「胸に輝く星」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    NHKBSプレミアムシネマで放送された1957年の西部劇「胸に輝く星」を録画していたのを見終わった。 正直云って余り深く考えもせずたまたま番組表を見て録画しておいたのだが、観始めるとモノクロの古い画面に引き込まれて大当たりの映画であることを確信した。 その予兆は冒頭に出てきた映画製作者の紹介からあった。監督が大作「エル・シド」も手掛けたアンソニー・マン、主演がヘンリー・フォンダとアンソニー・パーキンス、おまけに子供の頃のTV西部劇「連邦保安官」で名前を覚えたリー・ヴァン・クリーフの名前が出てきたので注意して見ていると殺人犯の悪役だった。 町に住む別の悪党を演じていたネヴィル・ブランドも顔だけは昔TVで記憶があり、なぜか顔馴染みが悪党ばかりであった。 ネタバレにならないようにストーリーは簡潔にしておくと、と子供を亡くして保安官を辞めて賞金稼ぎになったヘンリー・フォンダが、とある町の正義感溢

    映画「胸に輝く星」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    uribouwataru
    uribouwataru 2023/02/13
    冬に咲くアヤメがあるのですね。初めて知りました。
  • ダイキン工業の成功に見る家電凋落の一因 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    一時は世界を席巻していた日の家電産業は昨今凋落が甚だしい。 永年籍を置いた業界が中国韓国メーカーの後塵を拝するのを見ているのはなかなか辛いものがある。 その凋落の要因については ①国内にメーカーが乱立して過当競争を演じた。 ②高品質多機能にこだわりすぎた。 ③世界各地の求めるものと製品が乖離してガラパゴス化していた。 ④多くの異なった商品(映像機器、冷蔵庫、空調機器、音響機器、調理機器etc)をラインナップしているため、商品ごと個々の投資や企画に集中出来ず限界がある。 ⑤オーナー企業と違い戦略投資などが遅くなる。 等々何れも一理ありそうな評価がなされている。 そのなかで広義の家電メーカーとも云える空調機器のダイキン工業の躍進は注目に値する。 ダイキン工業は大阪金属工業が名前の由来で、冷凍機や冷媒(れいばい・冷凍機内を循環して熱交換するガス)からスタートしておりいわば空調関係をずっと追求

    ダイキン工業の成功に見る家電凋落の一因 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    uribouwataru
    uribouwataru 2023/01/17
    少しでもダイキンの様に復活してくれる企業が増えると良いですね。
  • 桶狭間のなぜ? - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    歴史のあれこれを追跡していると歴史家の説明を色々読んだり聞いたりしてももなかなか疑問が解けていないことがあり、例えば以下のようなこと等々である。 ・大軍を率いていた今川義元が桶狭間で織田信長に攻撃され首を取られるほどの惨敗に至ったのはなぜか? ・長篠の戦いで織田徳川連合軍の鉄砲隊の前面に武田軍は全滅に近いまで繰り返し長時間攻撃を続けたのはなぜか? ・関ヶ原で毛利軍は全く戦わず傍観し徳川の軍門に下ったのはなぜか? NHK大河ドラマ「どうする家康」が始まり色々とマスコミなどで徳川家康が取りあげられているが、月刊誌・文藝春秋にも歴史家・磯田道史の「わが徳川家康論」が連載されており新年特大号では信長、家康の運命を変えた一戦として桶狭間の戦いが取りあげられている。 戦いの結末で戦国大名の首が取られるという珍しい事件について、なぜそのような異常事態が生じたかが論じられているのだが、そのなかで組織論的に

    桶狭間のなぜ? - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 江戸時代のヤクザは刀を差してもいいのか? - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    同じ施設に住む方から表題のような「江戸時代のヤクザは刀を差していても問題ないのか?」という質問を受けた。 TVや映画の時代劇では刀を差したヤクザが走り回るが、その刀を咎めるような場面に遭遇したことは全くない。 江戸時代は身分社会であり帯刀は基的に武士身分にのみ許され、大小一組の打刀(うちがたな)と脇差(わきざし)の二差しが義務であり特権でもあった。 庶民が帯刀を許されるのは村役人などを永年勤めたり領主などに対して多額の献金をしたりして、その功績への褒美として与えられるものがほとんどで、一代限り、嫡子まで、永代、などのランクがあり、私が読み進めている厚狭毛利家代官所日記の中でもこの褒美が下されるケースの記録が散見される。 来庶民であるヤクザものが許されていない刀を差す場面が出てくる背景は、差している刀は一差しの脇差(わきざし)という建前なのである。 庶民は先の褒美による帯刀の他は、旅

    江戸時代のヤクザは刀を差してもいいのか? - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 「中島みゆき・心の痛みがわかるレーダー」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    文藝春秋新年特大号の「101人の輝ける日人」に音楽プロデュサー・瀬尾一三さんが歌手・中島みゆきさんのことを書いた「心の痛みがわかるレーダー」と題した一文が載っている。 このブログ昨年の11月1日に『中島みゆき「ファイト」』という表題で書かせて貰ったことがあるが、私は中島みゆきさんの音楽の中でもその詩が卓越していると思っている。 瀬尾さんは1988年以来中島みゆきさんのCD、コンサート、舞台のプロデュースを手掛けておられ、いわば身内みたいなものかも知れないが、以下のように私も全く頷いて同感できるような中島みゆきさんのことを書かれている。 ・中島さんの曲の世界にあわせて音をアレンジするのが僕の仕事、以前は事前に曲の方向性を話し合ったこともありましたが常に私の想像の上をいく曲が届くので、何も言わないようになりました。 ・彼女は生き方をまげず自分に正直に曲を作っています。二十代でしか作れない曲、

    「中島みゆき・心の痛みがわかるレーダー」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    uribouwataru
    uribouwataru 2023/01/16
    確かに中島さんの歌は、多くの人の『心の痛み』を救い上げているように思えます。たゆまぬ努力のたまものだと思います。シクラメン、植えられているものも、鉢植えとは違う美しさを感じますね。
  • 歴史・時代小説の巨星 生誕100年②司馬遼太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    2023年に生誕100年を迎える巨星の二人目は作家・司馬遼太郎さん。 初期の西域ものと言われる「ペルシャの幻術師」などから、直木賞を受賞した「梟の城」を中心にした忍者小説、更に「竜馬がゆく」「燃えよ剣」「坂の上の雲」など男の生き方を描いた歴史小説、その後文明批評とも言える史伝、史論、紀行文、エッセイなど時代と共に作風を変化させいわゆる「司馬史観」を確立させた。 私は自己分析で司馬史観の影響を受けているひとりで、ほとんど全ての著作を読んできた気がするが、初めて出会ったのが中学生の頃1960年代前半なのでちょうど忍者小説から歴史小説の転換期であったと思われる。 その走りである新撰組小説「燃えよ剣」「新撰組血風録」は新撰組ものの原典とも言うべき作家・子母澤寛さんの「新撰組始末記」と共に従来の新撰組や土方歳三に対する見方を大きく変える起爆剤になった。 誠に余談ながら子母澤さんや司馬さんの著作が現れ

    歴史・時代小説の巨星 生誕100年②司馬遼太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 昼食男子会 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    昨日は施設の俳句サークルの3人で初めての昼会、和の店にメンバーのひとりに運転して貰い出かけて来た。 私は入居も俳句サークルの入会も新参だが御二人はそれぞれの先輩に当たる。 何れも私のブログの有難い読者であり当日のブログの中身「江戸時代のヤクザは刀を差してもいいのか?」も話題になった。 俳句についてはサークルの経緯も教えて貰い特に基を大切にする志向などが分かった その他の話題は、卓球などの他サークルのこと、お互いの健康関連、蔵書とその始末に苦労したこと、施設に入居した経緯などで良いコミュニケーションの時間であった。 男子会としては高齢者ばかりでアルコールもなく華やぎはまるっきりないが、これはこれでなかなか味があり勘弁願いたい。 和の店はリーズナブルな値段のチェーン店で量も味も程よく距離的にも施設から近く、また来ようと思わせるものがあった。 【兼題の 粕汁作り 頼む朝】 🔘近くの県営

    昼食男子会 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 「正岡子規・よもだのエネルギー球」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    文藝春秋の創刊100周年と銘打った新年特大号には101年目の超大型企画として「101人の輝ける日人」と題が付き「日人を感動させ、ワクワクさせた人々の最高にチャーミングな素顔がここにある」とした101人のそれぞれを身近で観た人が101のエッセイを載せている。 その中のひとつが「よもだのエネルギー球」と題して「正岡子規」のことを俳人・夏井いつきさんが書かれていてエネルギー球ような闘志と情熱を燃やし続けた人と評されている。 正岡子規は以前も書いたように作家・司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」や作家・伊集院静さんの「ノボさん」「ミチクサ先生」などで身近な存在になっており最近俳句を勉強し始めたおかげで更に近付いたような気がしている。 一方夏井いつきさんは子規と同じ愛媛県の出身でTVの辛口俳句批評で人気を博している。 子規のことを例えた「よもだ」とは愛媛県の方言(伊予弁)で「いいかげん」「ふざけている

    「正岡子規・よもだのエネルギー球」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 「古文書のことば」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    史を体系的に学んだわけではないので、古い史料や古文書をみているとどうしても解らない言葉や文字が出てくる。 そんな場合は以下のようなことを試みる。 ・同じ言葉や文字が違った箇所に出てきているのを見つけ複数の文章で共通する意味合いをさがす。 ・辞書やグーグル検索で言葉や文字を当たってみる。 しかしこれらを試みてもどうしても解らないことがあり推測で終わってしまうケースもある。 先日図書館を探していると偶然、秋山高志著「基礎・古文書のことば」柏書房刊 を目にし借り出して来て色々と当たってみたがこれは私が日頃読もうとしている「厚狭毛利家代官所日記」など江戸時代の文書の解読に易しくピッタリということが解ってきた。 今まで余り解っていなかった言葉で短時間に解った事例 ①上乗~~(うわのり)積み荷と共に船に乗り荷主から一切の責任を与えられた人 ②令~~(せしむ・しむ)させる・申し上げる ③定免~~

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  • 「鎌倉殿VS朝廷・承久の乱の真実」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    文藝春秋の創刊100周年新年特大号はさすがに面白い記事が沢山あるがこれもそのひとつ。 夫婦共に東大史料編纂所教授という歴史家の郷和人氏、郷恵子氏の承久の乱を中心にした対談を取りまとめた表題の「鎌倉殿VS朝廷・承久の乱の真実」である。 承久の乱はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも物語の最後を飾った京朝廷・後鳥羽上皇と鎌倉・北条義時の争いで鎌倉方の圧倒的な勝利で以後の武士の世を決定つけた。 この対談で私が個人的に面白いと感じた視点が幾つかあり以下に書き留めておきたい。 ①北条氏は天皇を指名出来るほどの権力者になりながら将軍に「ならなかった」、「なれなかった」のではない。あえて朝廷の官位という序列の外に自分を置くことで、自分は地元関東の仲間達に認められた東国武士団の代表であると御家人達にアピールする狙いがあった。 ②承久の乱の勃発を告げる朝廷からの「官宣旨(かんせんじ)」や「院宣(いんぜ

    「鎌倉殿VS朝廷・承久の乱の真実」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 歴史・時代小説の巨星 生誕100年①池波正太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    2023年は池波正太郎、司馬遼太郎という国民的人気作家2人の生誕100年に当たるということで色々なマスコミで取り上げられたり行事が計画されている。 日経新聞の元旦記事第二部でも「歴史・時代小説の巨星 生誕100年」との見出しで紹介があった。 共に1960年に直木賞を受賞しているがその作風は大きく異なる。私は世代的にも両者が精力的な執筆活動を繰り広げた時代を共に生きており、かなりの分量を読んできた自負もある。 池波正太郎さんは亡くなられて33年、司馬遼太郎さんは27年経過しているものの、その作品は全く色褪せず常に文庫は売れ行き上位にランクされ、ドラマ化も頻繁で広く国民に受け入れられていることがわかる。 池波正太郎さんの代表作のひとつ「まんぞく まんぞく」が生誕100年BS特集時代劇として石橋静河さん主演の女剣士役で最近放送され、で読んだ印象とは少し異なることを含め楽しく観させて貰った。

    歴史・時代小説の巨星 生誕100年①池波正太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 平成の天皇皇后両陛下大いに語る - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    雑誌・文藝春秋は作家・菊池寛が創刊して今年で100周年を迎えるらしく通常の1.5倍のボリュームで新年特大号が発行されている。 記念の号らしく充実した中身になっているが、そのトップ飾っているのが「平成の天皇皇后両陛下大いに語る」という昭和史家・保阪正康さんの記事で、保坂さんが作家・半藤一利さんなどと共に前後6回皇居を訪問し両陛下と懇談された内容をまとめたものである。 今回の記事はテーマ別にまとめられ数十年後に書かれる「実録」のための資料にも役立つようにとの意図も感じられる。今号では訪問することになった経緯や日常のこと、戦後の生活といったことと併せ昭和史の内「満州事変」が主要な話題のひとつとして挙げられている。 Q:天皇陛下の質問内容   A:半藤、保坂両氏の答え Q:満州事変についてはどう考えていますか。 A:結局のところその後の日中全面戦争のきっかけであるとして、関東軍が仕掛けた謀略との事

    平成の天皇皇后両陛下大いに語る - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 娘と孫の訪問 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    正月明けに娘と孫が訪ねてきた。 孫の方は正月休みに実家に帰り下宿先の大阪に戻る途中母親と一緒に立ち寄ったもので今年の卒業就職が決まっており激励する機会が出来て嬉しい。 娘の方はこちらに一泊し、家内を含めて3人で大阪八尾へ墓参りと東大阪の石切(いしきり)神社へ参拝に出かけてきた。 否応なしに引っ越し前の住所を通ることになるが永年住んだところだけに多少の感慨がある。 娘のお土産は「蒜山(ひるぜん)高原・蒜山ジャジーヨーグルト」、「白桃とチーズのおかやまラング・ド・シャ」それに倉敷の和菓子「むらすゞめ」何れも岡山の名物で一緒に美味しくいただいた。 「むらすゞめ」はクレープのように薄く焼いた外皮で小豆粒餡をくるんだものでコーヒーにもお茶にも合いとても美味しい。 天領・倉敷は米の集散地で米の出来が生活に直結しているため、お盆にはい草で編んだ笠をかぶり豊作を祈って豊年踊りを行った。 その踊る姿が群がる

    娘と孫の訪問 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • ウイーン・フィル ニューイヤーコンサート2023 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    昨年末ベートーベンの第九交響曲演奏会のチケットを頂き聴きに出かけてから、自分のカラオケ昭和歌謡主体の音楽に対し多少の反省もあり、また同級生からクラッシックの曲紹介LINEを頂いたことで、最近時間があるときYouTubeで時折クラシック曲を聴くようにしている。 そんな折り年末年始のTV番組表を見ると元日にウィーン・フィル  ニューイヤーコンサート2023という特別番組が放送されることを知り録画して鑑賞することが出来た。 説明を聞くとこのコンサートは例年年始の恒例で世界的な行事になっているらしい。 指揮がオーストリア人フランツ・ウェルザー・メスト、もとより私は全く初めてだが世界的な指揮者のひとりらしい。 プログラムは2拍子のポルカ、4分の3拍子のワルツといったダンス曲中心の小品14曲でこれらの大部分がヨハン・シュトラウスのファミリーによる作曲のものとの事であった。 (これらの中にはポルカ・フラ

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  • 2023年1月句会 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    昨日3日は2023年初の1月句会で施設のメンバー11人の参加があった。私はこのブログに日頃から書いてきたもののなかから以下の5句を出した。 ①大根の首高くして這い出たり ②爽やかに働く少女年の暮れ ③林道に木洩れ日仄(ほの)か苔寒く ④煤(すす)逃げし山より見ゆる吾が住まい ⑤家移りも変わらぬ仕草去年(こぞ)今年 今回は残念ながら特選句の対象にはならなかったが、③と⑤の句については各々2人の方から選句対象にして貰った。 ②の句で爽やかは秋の季語で年の暮れと併せ違う季節の季語が重なっているとの指摘を受けたが爽やかが秋の季語とは全く気付かなかった。 爽やかはどんな季節や場面にも当てはまると思うのだが俳句のルールもなかなか難しい。施設内に掲示して貰う自選句3句は⑤、③、①とした。 私が特選句に挙げさせて貰った句は 【黒き眼で 朝餉(あさげ)(は)む牛 息白し】 子供の頃牛を飼っていたが、まさに

    2023年1月句会 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
  • 「MMT(現代貨幣理論)がよくわかる本」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    今年は経済が激しく動きそうな予感がしている。 昨年末日銀が2013年から継続している金融緩和策を修正すると受け止められるような動き、即ち長期金利の変動許容幅を0.25%から0.5%に拡大し実質的な長期金利を0.5%とするような引き締めに舵を切った。 この影響は直ぐに住宅ローンの金利や為替に及んでおり日の財政赤字や株価変動、景気がどのように変化するか、今後の日銀の政策の方向性と併せ金融や経済を勉強するものにとって極めて興味のある局面に差し掛かっているように思われる。 私はどちらかと言えば財政規律が必要(ガチガチではないが)だと考える方だが、最近金融緩和を支持する方向で時折、MMT(Modern Monetary Theory)・現代貨幣理論という金融経済論が持ち出されるケースがマスコミ等で散見され、敵を知るという意味からも一度この論に触れてみたいと思っていた折り、たまたま図書館で望月 慎

    「MMT(現代貨幣理論)がよくわかる本」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    uribouwataru
    uribouwataru 2023/01/03
    勉強されていますね。言葉の意味も含めてキャッチアップしていかないと私などからっきしです。でも、新たな発見をされている姿に刺激を受けます。
  • 適塾のことなど - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    江戸時代は想像以上に教育システムが出来上がった時代であった。例えば庶民までも含めた識字率は世界トップクラスと云われ一説には全国平均で50%を超えていたとされる。 江戸には幕府の昌平坂(しょうへいざか)学問所がありそれぞれの藩には藩校があった。 私のふるさと長州藩では萩に藩校・明倫館(めいりんかん)があり、大身の家臣の領内には郷校(きょうこう)があった。例えば厚狭毛利家では朝陽館(ちょうようかん)と呼ばれ厚狭毛利家居館の側にあり文のみでなく武についても道場が付属していた。 庶民が学ぶ場は一部郷校にも門戸が開かれていたが基は寺子屋で読み書き算盤を習得する。 藩校で学んだものが郷校で教え、郷校で学んだものが寺子屋で教える流れが出来ていた。 郷校のなかには有志が開いたものも沢山あり全国から有名校に俊才が集まる事も普通であった。 個人的に明治維新に影響を与えた郷校を挙げると、思想面では吉田松陰の松

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  • 「明けましておめでとうございます」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    明けましておめでとうございます。 無事に新年を迎えることが出来て感謝しています。昨年は引っ越しもあり慌ただしい一年だったと思いますが今年はもう少し落ち着いた一年が送れるように頑張りたいと思います。 このブログも昨年で1200回を超えて多少テーマを探さなければいけないようなケースも増えてきたような気がしますが、テーマが無いときは休む等として出来るだけ長く続けていきたいと思っています。 今年も宜しくお願いします。 【家移りも 変わらぬ仕草 去年(こぞ)今年】 🔘ベランダから見る鉢伏山の頂上からの初日の出 健康公園をいつも通り歩いたが雀も元日から餌捜し、人通りはさすがにほとんど無し 施設玄関の門松 玄関ロビーの飾り

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    uribouwataru
    uribouwataru 2023/01/01
    あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
  • 今年聞いた山口の方言 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    「おいでませ」が知られるようになった山口県地方の方言だが、懐かしい言葉を離れた土地で聞くと結構沁みて来るものがある。 「山口県は中央志向が強い」とは作家・古川薫さんの言葉で、私も住んでいた折りは標準語に近いと思っていたが、離れて客観的に言葉を聞くとやはり方言が豊富で面白い表現も多い地方であることを実感している。 コロナや私自身の引っ越しのこともあり今年は一度も帰省出来ておらず、方言を聞いた場は同窓会や同級生との交信、山口県の宣伝メール、山口県の産品等からになる。 ①「ぶち」 「ぶちええとこ」のように使い大変、凄いなどの意味がある。 ②「~~しちょってじゃけー」 「◯◯さんは未だ仕事をしちょってじゃけー」のように使い、~~しておられる、~~している、という意味になる。 ③「のんた」 同級生から頂いたそばの名前に使われていたが、「明日は雨じゃろうか、のんた」のように使い、ねえあなたといった相手

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  • 歴史探偵「戦国大名・島津、強さのルーツに迫る 」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    NHKTVに「歴史探偵」という番組があり探偵社の所長役が俳優の佐藤二朗さんで、色々な歴史のテーマに対し独自の調査を行い、その要因や源流を解明する番組スタイルになっている。 佐藤二朗所長と探偵役のNHKアナウンサーとのやり取りも面白くてテーマを選んで録画して観ている。 今回は薩摩の戦国大名・島津氏が対象でその強さの秘密を解明するという触れ込みである。 幕末から明治維新にかけて薩長と呼ばれた薩摩の島津と私のふるさと長州の毛利は維新回天の双璧であり両者共に関ヶ原の負け組であった。 何れも関ヶ原では西軍・石田三成側に就いたが戦場では両者共に殆んど戦わずして終わり、戦後処理では勝者の徳川家康から大きく違う扱いを受けた。 毛利は中国地方120万石から防長二州36万石に減封され大きな苦しみに直面したが、一方の島津は薩摩、大隅、日向の一部併せて73万石は安泰であった。 敵対した島津を罰することが出来ず

    歴史探偵「戦国大名・島津、強さのルーツに迫る 」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録