今日の京都は梅雨の中休みで、午後からさわやかに晴れた。懸案だった実験もうまくいって夕食前のアイスクリームがおいしい。 保江邦夫の「量子の道草」を読む。 量子の道草―方程式のある風景 作者: 保江邦夫出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1999/02メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 保江邦夫は気になる物理学者のひとりである。量子場の確率論的基礎づけが専門ということになっているが、「数式の美しさ」を語らせたら只者ではない。そんな保江邦夫が、ディラック方程式、シュレーディンガー方程式、伊藤方程式、オイラー=ラグランジュ方程式の美しさについて、あたかも名画を見るように鑑賞の手引きを書いたのがこの本だ。 ところどころに、保江自身の物理学者としての個人史が挿入されているが、それもまたなかなか読ませる。いい時代だったんだなあと思えてくる。 シュレーディンガー