機械製品や家電、雑貨まで、日本製品の模倣品被害が後を絶たない。そうした中で、自動車部品大手のアイシン精機は20、21日、アジアなどで出回る同社の模倣品を展示する社内勉強会を開く。対策の強化に加え、模倣品から逆に安さの秘密などを分析し、参考になる点は自社製品に生かす狙いがある。 アイシンは海外の製品売り上げが一部地域で急減し、昨年、知的財産部が初の本格的な現地調査を実施した。バングラデシュでは、正規品の並ぶ販売代理店で約8割安い模倣品が売られていた。 中国産と推察される模倣品は、耐久試験や設計などにコストをかけず、安価な素材を使っている。耐久性能も正規品の半分程度とみられ、アイシンは現地で「発火する危険性もある」と注意を呼びかけている。 だが、反応は鈍い。バングラデシュは中古車を長年にわたって乗り続けるのが一般的で、ドライバーにも部品の取り換えや故障に抵抗感はない。「8割安なので、壊れても取