帰る場所があるから、人生の波を感じとれる。では、起点となる「家」がなかったら、どうなるのだろうか。 雨風にさらされる。飲み食いするものにも悪影響が出る。感染症にもかかりやすくなる。 病にかかったら、学校にも行けないし、仕事にもつけない。そして、収入にも直結する。流れは悪くなるばかりだ。 貧困層の生活を支援するNPO「New Story」によれば、世界で10億人以上が必要最低限の家に暮らせていないそうだ。 彼らと建築デザインのスタートアップ「Icon」は、社会の悪循環を断ち切る可能性を3Dプリントに見出した。 3Dプリンターで家を建てるという構想は過去に何度も発表されてきた。だけど、近年テクノロジーカンファレンスとしての存在感が高まっている「SXSW」で、注目を浴びたのには理由がある。 4,000ドル(約40万円)の低コストや、24時間以下で建てられるというのは補足的なポイント。おそらく、発