セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、前会長の鈴木敏文氏に、子会社の役員退職慰労金として10億9000万円を支払っていたことがわかった。 2017年2月期の有価証券報告書によると、傘下のセブン―イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂の退職慰労金として支払われた。セブン&アイHDは「(鈴木氏は)子会社の社長や会長を長年務めてきた。退職慰労金は、社内規定に基づいて算定された金額」(広報)としている。 鈴木氏は、20年以上にわたりトップとしてグループを率いてきたが、人事を巡る混乱を招き、昨年5月に会長職から退任した。