北沢俊美防衛相は25日の防衛省災害対策本部で、現在10万人規模となっている自衛隊の東日本大震災派遣態勢について「輸送活動や生活支援のニーズが徐々に変化している。今後、どの辺から減らしていくかの検討に入ってもいいのではないか」と述べ、縮小の検討に入るよう指示した。 ただ、具体的な撤収時期などに関しては「頼りにしてくれている避難者や市町村長の期待感、安心感が逆へ向かないよう最大の注意を払ってほしい」と述べ、被災地の状況を慎重に見極めるよう求めた。 北沢氏は縮小検討の理由として、行方不明者捜索とともに実施しているがれき撤去が進んでいることに加え「部隊によっては残留部隊をほとんど置かずに出動し、本来任務が少し心配になっていると聞く」と述べた。