補助金停止で苦境に立つ朝鮮学校、ひねり出した意外な対策が大人気 日本人ボランティアも次々応募、でも「美談じゃない」学校なのに保健室の先生すらいなかった さいたま市の埼玉朝鮮初中級学校には、朝鮮半島にルーツを持つ子どもたちが通う。公立、私立の学校に通う子どもと大きな差はないが、埼玉県は1982年以降支給されてきた補助金を、2010年に停止した。北朝鮮の拉致問題やミサイル発射が理由とされた。 そのせいで学校の財政状況は苦しい。子どもの健康を守るための「保健室の先生」さえ2022年まで置けなかった。 停止は子どもたちに直接関係のない政治事情によるもの。ただ、埼玉県は抗議の声に耳を傾けようとしない。県の人権・男女共同参画課の担当者でさえ、学校側に「不支給は人権の問題ではない」と発言する始末だ。学校側は「他の外国人学校は支給されるのに、朝鮮学校だけ不支給とするのは差別的だ」と主張しているが、県は応じ