秋田市山王中島町にある秋田中央署山王交番で、無人のパトカーが動きだし、秋田県道6車線(山王大通り)を横切って向かいの民家に衝突していたことが22日、同署への取材でわかった。民家は玄関のガラス戸が割れるなどしたが、けが人はいなかった。県道は普段から交通量が多く民家の前にはバス停もあり、大事故になっていた恐れがあったが、県警は発表していなかった。 同署などによると、21日午後1時過ぎ、同交番勤務の女性署員がパトカーのドアを開け、外からエンジンをかけたところ、いきなり発進したという。パトカーは歩道と県道計30メートルを横断、無職菊地ヒサさん(75)方の木造民家に衝突して止まった。県道には高さ約20センチの中央分離帯があったが、周辺に雪が積もっており乗り越えた。 パトカーはマニュアル車で、凍結を防ぐためにサイドブレーキをかけなかったといい、ギアも入れたままだったという。 秋田中央署は「物損事