前回「日本の電力技術は遅れている、と言うべき日が来た」というタイトルのコラムを書かせて頂きましたが、多くの反響があり、筆者としても有り難い限りです。まずは広く情報発信と問題提起ができたという点では、予想以上の目的を果たすことができたと考えています。 その多くが肯定的・建設的なご意見でしたが、反面、感情的な拒否反応も若干あったようです。しかし、前回のコラムの目的は「賛」の意見と「否」の意見を二分化することではありません。立場はどうあれ、共通の土俵に乗って同じ情報を共有してフェアに議論したい、というのが筆者の目指すところです。議論の主題は「遅れている/遅れてない」という二項対立ではなく、そもそも何故そのような議論が発生するのか?という理由や根拠となるエビデンスを多くの人と共有すること自体が真の目的です。 前回のコラムに対して多くのご賛同の意見を頂きましたが、そのような方々には単に溜飲を下げて満