左サイドMF北川ひかるのフリーキックからDF熊谷紗希を経て、FW上野真実が頭で折り返し、FW田中美南がヘディングシュート。バーに当たったこぼれ球の軌道の先にいたのは、DF高橋はなだった。左足で押しこみ、2大会連続6度目のオリンピック出場を引き寄せる先制ゴールとなった。 ホントに決まってよかったなーって 「ものすごく嬉しかったです。ホントに決まってよかったなーって」 歓喜の輪が解けた約1時間後、約200人いたメディアの熱気がすっと冷めたミックスゾーンで高橋は先制点を振り返った。その表情は安堵に満ちていた。負ければ終わりの大一番。どれだけ切迫していたか。高橋と同じ三菱重工浦和レッズレディース(以下・浦和)の清家貴子はこう話す。 「勝てたからいいようなものの、もし負けていたらどんな気持ちになっていたか、それを考えただけでも怖かったです。とにかくホッとしました」 なでしこジャパンは想像以上にプレッ
「サッカーではベテランですけど、大学のなかでは“若手”。まだまだ新人教員です」 早朝から午前中はグラウンドで他の選手たちとともに練習をこなすと、午後はスーツに着替えてキャンパスに出勤。筑波大の助教として授業や研究活動を行う。 “助教”と“プロサッカー選手”の2つの顔を持つ女子サッカー界のレジェンド、三菱重工浦和レッズレディースの安藤梢は、40歳になった今もはつらつとした笑顔を見せていた。 朝から晩までスケジュールはびっしりでも彼女から一切疲れのようなものは感じられない。むしろ生き生きしている。その表情がなによりも充実していることを物語っていた。 教壇に立つのは「サッカーよりも緊張する」 現在、大学院ではスポーツマネジメント領域の授業を担当し、スポーツマネジメントに関することや、女子サッカーを例に女性スポーツの歴史や課題、世界の女性スポーツの発展についてなどの講義をしているという。さらに、自
サッカー女子日本(FIFAランク10位)は同スウェーデン代表(同5位)に1-3で屈し、敗退した。 立ち上がりから相手に攻勢めたてられ、前半7分に相手CKの流れから失点。同23分に田中のゴールでいったんは追いついたが、後半8分には勝ち越し点を許し、同23分にはPK献上から突き放された。 ◇ ◇ ◇ 連係、連動して全員ハードワークの守備があって、なでしこのパスサッカーが生きる。なでしこらしさとは、守備のひた向きなハードワークが基本のはず。世界がよりレベルアップし、ハイスピード、ハイパワー化が進む中で、日本はアスリートとしての運動能力の低さを露呈した。 日本は技術が高いと言われるが、本当だろうか? 世界相手の激しい試合の中、ハイスピードのトラップやシュートができたのか。欧米の選手は、フィジカルがもともと優れていて、さらに専門的なコーチがスプリントや、パワートレーニングを行っている。 9月
浦和駅西口真正面にコルソがあります。浦和レッズレディースのスポンサーであるショッピングセンター。1階には人気のリンツ ショコラ ブティック、ブーケ(プリン)、浦和名物 ときわだんご、カルディコーヒー等があります。そして、今シーズン開幕当初に書かれた選手の色紙が飾ってあります。「優勝」の文字がいくつもある。「得点」と書いた10番の安藤梢選手は、優勝を決めた試合後のインタビューで、このように語っています。 安藤–途中出場が多かったので、途中から出てしっかり流れを変えなければならないプレッシャーがあったのですが、打ち勝っていくのが楽しかったです。最高の若者たちとプレー出来て楽しかったです。ひとりひとりがしっかりやるべきことをやっていく仲間が頼もしかったです。 2020年11月8日、浦和駒場スタジアム。2020プレナスなでしこリーグ首位の浦和レッズレディースは5-1で愛媛FCレディースに勝利。3度
また高く保った守備ラインの裏にロングボールを出されてピンチになりかけることもあるが、広い仕事場を守るGK池田咲紀子のタイミングの良い飛び出しをはじめとした、能力の高いDF陣の踏ん張りで失点を防ぐところも、目が離せない場面だ。 今季はなでしこリーグの試合をYouTubeのなでしこリーグ公式チャンネルで見ることができ、レッズレディースの試合は多いときで6万回以上の視聴回数がある。これはほかの試合と比べて断トツの多さとなっている。チームの人気が高いというだけではなく、試合がおもしろいからこその数字であり、彼女たちの試合がコロナ禍で不自由な生活を強いられているファン・サポーターやホームタウンの人々に希望と喜びをもたらしてきたことの証でもあるだろう。
女子サッカープロ化の意義(後編) 前編はこちら>> 日本初となる女子プロサッカーリーグの名称が「WEリーグ(Women Empowerment League)」と発表され、2021年9月の開幕に向けて、着々と準備が進んでいる。参加チーム数は6~10で、当面の間、降格はない予定だ。なでしこリーグからも、多くのチームが新リーグ参入を視野に入れているようで、順調に進めば、WEリーグの知名度は向上していくだろう。 アメリカでは日本以上に、さまざまな世代が女子サッカーを観戦に訪れる そこで気になるのは、アマチュアリーグとしてその歴史を紡いできた「なでしこリーグ」の存在がどうなっていくのかだ。主力選手がWEリーグへ流れることになれば、当然、注目度が下がっていくことが危惧される。 「WEリーグ開幕後4年程度は、なでしこリーグは我慢の時間になるでしょう。そこをしっかりと支えなければ、この改革はうまく進まな
女子サッカープロ化の意義(前編) 日本女子サッカー初のプロリーグが2021年9月にスタートする。その名称「WEリーグ(Women Empowerment League)」が、このほど6月3日に発表された。 日本にはすでに、1989年に創立された日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)が国内トップリーグとして存在している。それを既存のままとして新たにプロリーグが創設する。昨年11月に日本サッカー協会の理事会で承認・発表されてから約7カ月。その概要が見えてきた。 なでしこリーグ5連覇という強さを誇る日テレ・東京ヴェルディベレーザ それにしても、なぜ今このタイミングで女子サッカーをプロ化するに至ったのだろうか。 ひとつには、世界の動きがある。 1999年にFIFAが女子サッカーの発展を目指し、世界に向けて発信した『ロサンゼルス宣言』(サッカーの競技人口の10%を女子にするという具体的目標を据えて
代表選手たちを一挙ご紹介します。 (速報版、写真付きでより詳しい選手紹介は現在準備中です)...記事を見る
堂園彩乃選手は、2016年よりスペイン・カナリア諸島テネリフェ島のプロクラブ [UDグラナディージャ・テネリフェ・エガテサ]に所属しています。 テネリフェ島はスペイン国土のカナリア諸島の島で、スペインよりアフリカに近く南国リゾート地とも知られています。そんな観光地の離島を拠点とするグラナディージャは、2015-16シーズンに念願の1部昇格を果たしてから、頭角を表したクラブです。 同選手は、グラナディージャに1部昇格2年目のシーズンから加入し、今季スペインで3シーズン目を迎えます。 U-20日本代表としてU-20FIFAワールドカップへの出場。 なでしこリーガーとして浦和レッズに7シーズン所属し、リーグ優勝を経験。24歳で現役引退。 その後スペインへの挑戦のため、現役復帰。本インタビューでは、 そんな異色の経歴を持ちスペインの孤島で戦う堂園選手にインタビューしてきました。 【合わせて読みたい
プレナスなでしこリーグ1部は7日、第7節を行った。首位の日テレ・ベレーザはホームでノジマステラ神奈川相模原と0-0で引き分け。2位のINAC神戸レオネッサはホームでマイナビベガルタ仙台レディースに1-2で競り負けた。日テレは今季2度目の引き分けで勝ち点17。INACは今季2敗目で勝ち点13のままとなった。 浦和駒場スタジアムで行った浦和レッドダイヤモンズレディースとちふれASエルフェン埼玉によるダービーマッチは、7-0という思わぬ大差が付いた。前半6分にMF猶本光の得点で先制した浦和は、同43分にFW菅澤優衣香のヘディング弾で加点。後半はさらに攻撃力が爆発し、FW吉良知夏、DF高畑志帆が得点。そして菅澤は後半3発を決めて、ハットトリックを超えるこの試合4得点を記録。通算7得点で、一気に得点ランキングトップに浮上した。 AC長野パルセイロ・レディースはホームで伊賀フットボールクラブくノ一に2
2017/4/4 17:00 池田敏明 なでしこリーグ1部、2部にはJクラブのレディースチームが多く、ユニフォーム・サプライヤーも共通。一方で、チャレンジリーグのチームには独自色も見える。 文=池田敏明 有名ブランドに混じって個性派ブランドの存在が光る©Getty Images 2017シーズンのなでしこリーグが開幕した。3連覇を目指す日テレ・ベレーザを始め、昨シーズン2位のINAC神戸レオネッサ、3位のAC長野パルセイロ・レディースはいずれも白星発進し、今シーズンも優勝争いを演じそうな勢いだ。 サッカー女子のプレナスなでしこリーグは26日、東京・味の素スタジアム西競技場などで開幕して5試合が行われ、3連覇を狙う日テレは田中、阪口の得点でちふれAS埼玉に2―1で逆転勝ちし、白星発進した。 昨季2位のINAC神戸は初昇格のノジマステラ神奈川相模原に3―0で快勝。昨季3位の長野は浦和を1―0
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く