ブックマーク / www.asahi.com (599)

  • (書評)『ヒトラーのモデルはアメリカだった』 ジェイムズ・Q・ウィットマン〈著〉:朝日新聞デジタル

    ■「自由の国」の「不都合な真実」 これこそが「不都合な真実」であろう。ナチス・ドイツが1935年に悪名高いニュルンベルク法を制定した際、モデルとしたのが米国だというのだから。ユダヤ人から公民権を奪い、ユダヤ人とドイツ人との婚姻を禁止したナチスは、やがて絶滅政策へと突き進んでいく。このおぞましい政…

    (書評)『ヒトラーのモデルはアメリカだった』 ジェイムズ・Q・ウィットマン〈著〉:朝日新聞デジタル
    uumin3
    uumin3 2018/10/23
    優生学先進国アメリカ
  • 人生最期の医療、繰り返し話し合うべき 指針改定へ:朝日新聞デジタル

    人生の最終段階で、望んだ医療を受けられるようにするための指針の改定案を厚生労働省がまとめた。積極的な治療を望まない、自宅や介護施設で最期を迎えたいといった希望に沿えるように患者や家族、医療者らが繰り返し話し合うべきだとする内容を加えた。有識者会議に17日に示し、おおむね了承された。 指針は2007年、富山県射水市民病院での延命治療中止が社会問題化したことなどを受けてできた。初の内容改定で11年ぶりとなる。 07年の指針は、患者人の意思決定を基とし、主治医の独断でなく、医師以外のスタッフも入ったチームで判断するとした。 改定案は、この原則は変えずに病院だけでなく介護施設や自宅でも活用しやすくする。看護師や社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士らがチームに加わることを想定。どこで過ごしたいか、べられなくなったときにどうしてほしいか。思いは病状の変化などにより変わっていく。このため、方針を

    人生最期の医療、繰り返し話し合うべき 指針改定へ:朝日新聞デジタル
  • 遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂:朝日新聞デジタル

    遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。 メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。 他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。 学会長の小林武彦東京大教授は「改訂した用語の普

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  • コンビニ前の灰皿、受動喫煙被害?近隣住民による訴訟も:朝日新聞デジタル

    世界禁煙デーの5月31日、6日までの禁煙週間が始まった。政府は2020年東京五輪・パラリンピックをにらみ、受動喫煙対策の強化を検討。飲店の「屋内禁煙」が取りざたされる中、コンビニエンスストア前などの「屋外喫煙」にも市民の厳しい目が向けられている。 名古屋地裁で4月、名古屋市昭和区のコンビニ店経営者と近隣の主婦水島早苗さん(57)との間で和解が成立した。 訴訟で、原告の水島さんは、近所のコンビニ店の前にある灰皿の撤去などを求めた。日頃から、水島さんが最寄り駅に向かう際にこの店の前を通るため、「受動喫煙被害を受けた」と主張していた。 一方の店側は「ポイ捨て防止が趣旨」「原告が健康被害を被ったとは思われない」と反論。ただ、提訴された後に灰皿を撤去しており、今後も置かないことなどを約束して和解した。 水島さんは「コンビニ前は子どもや病気の人も通る。コンビニ業界は対策を進めてほしい」と訴える。 店

    コンビニ前の灰皿、受動喫煙被害?近隣住民による訴訟も:朝日新聞デジタル
    uumin3
    uumin3 2017/06/03
    和解は結構。だが大和教授の話がおかしい。水島さんを含む一般の人の受動喫煙の話の流れで、いきなり化学物質過敏症の人への影響が語られる。編集が悪いのか?こういうごまかしをすれば信頼をなくす
  • ヤマハ、JASRACを提訴へ 教室演奏の著作権めぐり:朝日新聞デジタル

    音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室から著作権料を徴収する方針を決めたことに対し、音楽教室大手・ヤマハ音楽振興会(東京都目黒区)が7月にも、「教室での演奏には著作権は及ばない」として、JASRACへの支払い義務がないことの確認を求める訴訟を東京地裁に起こす方針を固めた。 JASRACは来年1月の徴収開始を目指し、教室を運営する各社に使用料を年間受講料収入の2・5%とする規定案を提示し、意見があれば回答するよう要請している。使用料規定は7月にも文化庁に提出する予定だ。 これに対し、ヤマハや河合楽器製作所など教室側は2月、「音楽教育を守る会」を結成し、JASRACに対し「演奏権は及ばない」とする反論を各社が送付した。さらに使用料規定を出さないようJASRACに指導することを文化庁に要請し、要請に賛同する署名も約3万人分集めた。 同会は今月30日の会合で訴訟の原告団に参加するよう約350

    ヤマハ、JASRACを提訴へ 教室演奏の著作権めぐり:朝日新聞デジタル
    uumin3
    uumin3 2017/05/16
    ヤマハの主張のほうが正しいと思う。ジャスラックは何様?
  • 障害者の駐禁除外標章、相次ぐ不正 家族「あればタダ」:朝日新聞デジタル

    駐車禁止の場所にも車を止められるように障害者に交付される「駐車禁止除外標章」。大阪府警が大阪・梅田で取り締まったところ、4割近くが不正に使われている実態が浮かび上がった。多くは障害者の家族によるもので、府警は対策を強化している。 大阪・梅田の新御堂筋。2月下旬、チケット制のパーキングに止めた車を府警の警察官が1台1台チェックしていた。ダッシュボード上に「歩行困難者使用中」と書いた標章があると連絡先を調べて電話をかけたり、戻ってきた運転手に話を聴いたりする。一帯のパーキング・チケットで実施した集中取り締まりだ。 標章があれば60分300円のチケットを買わずに時間制限なく止められる。この日、標章を置いていた26台のうち14台(54%)は交付された人が自宅にいるなどし、不正使用だと確認された。 ワゴン車に戻ってきた男性を警察官3人が囲んだ。男性に障害はない。「標章は弟のもの。弟を送った後、自分

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  • 凍結卵子から女児出産 健康な44歳、産科で体外受精:朝日新聞デジタル

    健康な女性が数年前に大阪市内のクリニックで自分の卵子を凍結し、その後女児を出産していたことがわかった。がん患者が治療前にあらかじめ卵子を凍結し、出産した例などはあるが、健康な女性のケースは極めて珍しいという。 健康な女性が仕事など社会的な理由で、卵子を凍結して将来の出産に備えることに対し、日産科婦人科学会(日産婦)の委員会は昨年、「推奨しない」との報告をまとめている。採卵で体に負担をかけることや、妊娠、出産が保証できないことなどが理由だ。 卵子の凍結と体外受精を担った大阪市のオーク住吉産婦人科によると、出産した女性は44歳の看護師。独身だった41歳の時に仕事の多忙などを理由に、卵子を凍結。2年前に結婚し、この卵子を使った体外受精で妊娠、昨年5月に女児を出産した。 同クリニックでは、健康な女性の卵子凍結は2010年から開始。昨年末までに計229人の卵子を凍結保存し、17人で体外受精を実施。

    凍結卵子から女児出産 健康な44歳、産科で体外受精:朝日新聞デジタル
  • 93歳「今も妻を愛してる」 嘱託殺人罪に問われ公判中:朝日新聞デジタル

    93歳の夫が体の痛みを訴えていたに頼まれて殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われた公判が千葉地裁で開かれている。夫は「今でも愛しております」と語り、2人の娘は「父は追いつめられていた。ごめんなさい」と悔やんだ。 (83)への嘱託殺人の罪に問われているのは茂原市の無職の夫。家族によると、軽度の認知症という。 起訴状などによると、夫は2014年11月2日、自宅でから殺してほしいと依頼され、ネクタイで首を強く絞めたとされる。 夫は自ら110番通報。その後、は死亡。生前、「家族に迷惑をかけたくない」とメモを残したとされる。 検察側によると、は13年秋ごろから、急激に足腰が弱まった。次第に転倒を繰り返すようになったという。 夫は二人暮らしで、長女は頻繁に帰省して様子を見るようになった。14年10月には腰などの骨折が判明。「痛みで眠れない」。こう漏らしていた。 法廷での被告人質問や長女と次女

  • 凍結精子失い、妻は泣き崩れた 病院が無断で保存中止:朝日新聞デジタル

    不妊治療を手がけていた大阪市立総合医療センターで、患者の知らないうちに精子の凍結保存が打ち切られていた。「絶対に子どもがほしい」。そう願っていたは、夫からその事実を知らされて、泣き崩れた。 大阪府池田市の会社員、北村哲也さん(30)は2003年、同病院で血液の病気の骨髄異形成症候群と診断された。当時は18歳。治療のために放射線治療を受け、抗がん剤を服用することになった。副作用で精子のもとになる細胞がなくなる恐れがあったため、両親や医師の勧めで03年12月に精子を凍結保存した。保管費用は無償だった。 9年後の12年12月、交際していた現在の(28)と同病院を訪れた。北村さんは「子どもが自分と同じ病気になるかもしれない」と子どもについては消極的だったが、「女性に生まれた以上、絶対に子どもが欲しい」と説得され、「父親になりたい」と考えるようになっていた。 診察室では、産科部長から「凍結精子は

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  • 信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文:朝日新聞デジタル

    (原文のまま) 日ここに、平成二十七年度信州大学入学式を開催できますことは大きな慶びでございます。関係の皆様に深く感謝を申し上げます。 新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。信州大学は全学を挙げて皆様を歓迎いたします。そして、ご両親、ご家族の方々に心からお慶びを申し上げます。おめでとうございます。 皆様が日入学式を迎えることができましたのは、厳しい受験勉強を克服された努力の結果であります。と同時に、励まし頂いたご家族、ご友人そしてご指導頂いた先生はじめ多くの方々のお陰だということを改めて深く胸に刻み、感謝の気持ちをいつまでも持ち続けてください。 そして、留学生の皆様は母国を離れ、言葉、文化、生活習慣の異なる信州のこの地に生活することになりました。初志を貫徹され、四年後に大きな成果を挙げられることを期待しております。 また、信州大学大学院にご入学された皆様にも、心からお祝いを申し上げ

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  • 作家・松谷みよ子さん死去 「いないいないばあ」など:朝日新聞デジタル

    児童文学などの作家で、民話研究の第一人者としても知られた松谷みよ子(まつたに・みよこ、名・美代子=みよこ)さんが2月28日、老衰で死去した。89歳だった。通夜と葬儀は近親者で営んだ。喪主は長女の瀬川たくみさん。自宅は東京都練馬区東大泉6の26の6。お別れの会は4月4日午前11時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で開く。 東京都生まれ。42年に東洋高等女学校を卒業後、日勧業銀行などに勤務。長野に疎開した縁で児童文学作家の坪田譲治に師事。51年に「貝になった子供」で児童文学者協会新人賞。55年に夫だった故瀬川拓男さんと人形劇団太郎座を設立。ライフワークとなる民話の採訪を始める。「龍の子太郎」(62年に国際アンデルセン賞優良賞受賞)など、民話を元にした創作という新たな領域を開いた。 67年の出版以来、540万部に達する赤ちゃん絵「いないいないばあ」、600万部を超える「モモちゃ

    作家・松谷みよ子さん死去 「いないいないばあ」など:朝日新聞デジタル
  • NYT調査報道でわかった「臓器移植」の闇市場:朝日新聞デジタル

    オフィラ・ドーリンは、その値段が6ケタ(数十万ドル=数千万円)のことに驚いたが、簡単に腎臓が買えることにもびっくりした。 2年前のこと。腎臓に疾患を抱えるドーリンは、この先何年も人工透析を続けなければならないのかと思うと気がめいっていた。そうした折、イスラエルでは通常なら臓器移植の順番を長々と待たなければならないところを、面倒を省いて腎臓提供者(ドナー)を仲介するという臓器ブローカー(周旋屋)に頼ってみることにした。 ドーリンはまだ36歳だ。ソフトウエアの会社でいいポジションにいたし、いずれ家庭を持ちたいと夢見ていた。

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  • 世界に通用する大学支援 スーパーグローバル37校選出:朝日新聞デジタル

    文部科学省は26日、世界に通用する研究や教育を行う「スーパーグローバル大学」を選び、発表した。世界の大学ランキングで100位以内を目指す「トップ型」に東京大や京都大、名古屋大、九州大など13校、日の国際競争力向上に貢献する「グローバル化牽引(けんいん)型」に千葉大や立命館大など24校を選んだ。今後10年間、13校にはそれぞれ単年度で最大5億円、24校には同3億円の支援金を出す。 昨年10月に英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が発表したランキングでは、100位以内は東大(23位)と京大(52位)のみ。政府は「100位以内に10校」を目標に掲げており、「トップ型」の支援で達成を目指す。「牽引型」では、外国人教師や留学生の増員、海外の大学との提携など、小規模校も含めて大学の個性を生かした国際化を促し、他の多くの大学が手にしやすい取り組みを増やす。 スーパーグローバル大学は昨

    世界に通用する大学支援 スーパーグローバル37校選出:朝日新聞デジタル
  • 「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視:朝日新聞デジタル

    〈疑問〉朝鮮半島出身の慰安婦について朝日新聞が1990年代初めに書いた記事の一部に、「女子挺身(ていしん)隊」の名で戦場に動員された、という表現がありました。今では慰安婦と女子挺身隊が別だということは明らかですが、なぜ間違ったのですか。 「女子挺身隊」とは戦時下の日内地や旧植民地の朝鮮・台湾で、女性を労働力として動員するために組織された「女子勤労挺身隊」を指す。44年8月の「女子挺身勤労令」で国家総動員法に基づく制度となったが、それまでも学校や地域で組織されていた。朝鮮では終戦までに、国民学校や高等女学校の生徒ら多くて約4千人が内地の軍需工場などに動員されたとされる=注①。目的は労働力の利用であり、将兵の性の相手をさせられた慰安婦とは別だ。 だが、慰安婦問題がクローズアップされた91年当時、朝日新聞は朝鮮半島出身の慰安婦について「第2次大戦の直前から『女子挺身隊』などの名で前線に動員され

    「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視:朝日新聞デジタル
  • 「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断:朝日新聞デジタル

    〈疑問〉日の植民地だった朝鮮で戦争中、慰安婦にするため女性を暴力を使って無理やり連れ出したと著書や集会で証言した男性がいました。朝日新聞は80年代から90年代初めに記事で男性を取り上げましたが、証言は虚偽という指摘があります。 男性は吉田清治氏。著書などでは日雇い労働者らを統制する組織である山口県労務報国会下関支部で動員部長をしていたと語っていた。 朝日新聞は吉田氏について確認できただけで16回、記事にした。初掲載は82年9月2日の大阪社版朝刊社会面。大阪市内での講演内容として「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」と報じた。執筆した大阪社会部の記者(66)は「講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった」と話す。 90年代初め、他の新聞社も集会などで証言する吉田氏を記事で取り上げていた。 92年4月30日、産経新聞は朝刊で、秦郁彦氏による済州島での調査結果を元に証言

    「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断:朝日新聞デジタル
  • 人口減、5年連続 東京は微増、止まらない一極集中:朝日新聞デジタル

    総務省が25日に発表した住民基台帳(今年1月1日時点)の人口調査で、日人は前年より24万3684人減って1億2643万4964人となった。人口減は5年連続。9割近い町村で人口が減る一方、東京都は0・53%増となり、一極集中がさらに進んだ。 2013年中の死亡者は過去最多の126万7838人。出生者数は103万388人で、過去最少だった12年度に比べると955人微増した。出生者数が死亡者数を下回る人口の「自然減」は7年連続で、過去最多の23万7450人となった。 65歳以上の人口の割合は24・98%と過去最高を更新した。15~64歳の生産年齢人口(61・98%)と14歳以下(13・04%)の減少傾向は止まらなかった。 東京、名古屋、関西の3大都市圏に住む日人の割合は過去最高の50・93%で、8年連続の5割超。名古屋圏と関西圏が微減なのに対し、0・24%増の東京圏が都市部への人口集中を牽

    人口減、5年連続 東京は微増、止まらない一極集中:朝日新聞デジタル
  • (ニュースQ3)日本のSF厳しい現実 海外でウケても本が売れない:朝日新聞デジタル

    のSF界が変革を迫られている。近年、海外での評価は高いのに、国内ではが売れない。半世紀の歴史を誇る作家らの団体「日SF作家クラブ」では読者不在の内紛も起きた。現実世界では自分たちの近未来をどう描くのか。 ■「クラブ」内紛、退会者が続出 「事件」は4月末、小松左京や半村良らが1963年…

    (ニュースQ3)日本のSF厳しい現実 海外でウケても本が売れない:朝日新聞デジタル
  • 「教え子の論文盗用」教授を処分 本人は反論し提訴:朝日新聞デジタル

    金沢大学は20日、人間社会研究域に所属する60代の男性教授が論文を盗用したとして1年間出勤停止の懲戒処分にしたと発表した。教授側は「盗用にはあたらない」と反論している。 大学によると、教授は、指導している大学院生の未発表論文を修正した論文を、ほかの研究者らとともに共著者として2010年に国際誌に投稿した。大学院生は当初、筆頭著者だったが、校正段階で著者から外されて、教授が筆頭著者になったという。 大学院生の訴えを受けて学内に設置した審査委員会が調査して盗用と判断し、昨年9月に処分を決めた。教授の不服申し立てを受けて再審査したが、決定は変わらなかった。 教授側は、大学院生の未発表論文には作成段階から深く関与していたほか、修正論文の執筆時には大学院生が体調を崩して入院するなどして通学していなかったと主張。昨年12月、大学を相手取り、処分の無効確認や慰謝料を求める訴訟を金沢地裁に起こした。 大学

  • 「健康」基準、緩めます 血圧・肥満度など、学会見直し:朝日新聞デジタル

    人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、血圧や肥満度などについて、健康診断や人間ドックで「異常なし」とする値を緩めると発表した。国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」だった。学会は新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定。 学会は2011年に人間ドックを受けた約150万人のうち、たばこを吸わずに持病がないなどの条件を満たす約34万人を「健康な人」とした。そこから5万人を抽出して27の検査項目の値をみた。 その結果、従来は130未満を「異常なし」としていた収縮期血圧は、147でも健康だった。85未満が「異常なし」だった拡張期血圧も94で健康だった。

    「健康」基準、緩めます 血圧・肥満度など、学会見直し:朝日新聞デジタル
  • 幽霊、意外と存在感 「心のケアに」研究進む:朝日新聞デジタル

    【宮茂頼】「亡くなった知人が幽霊で出た」「先に逝った家族がお迎えに来た」――。医学的に幻覚と退けられがちだった「心霊現象」を、心のケアにいかすための研究が進む。こうした話に宗教者らが耳を傾け、不安を和らげる効果が期待されている。 東北大(仙台市)の高橋原准教授らのグループは7月、宮城県内の寺院や神社、教会など約1400の宗教施設にアンケートを配った。犠牲者の多い東日大震災の被災地では、幽霊やお化けの目撃談が頻繁に聞かれる。僧侶や神職らに、どのくらい体験が寄せられ、どう対応しているかを調べるのが目的だ。まだ集計中だが、「実際に体験した人からの相談が思った以上に多い」と高橋さん。 家族や知り合いを亡くした人だけでなく、犠牲者の多かった場所で不思議な光景を見聞きし、ショックを受けるケースも目立った。高橋さんは「医者に行くと、眠れないなら薬を出しましょう、となることが多い。まずは話を聞き、安心