コロナ禍で売り上げ9割減になって気づいた自分たちの強み――コロナ禍で多くの人が海外へ行けなくなり、『地球の歩き方』には大きな影響があったと思います。 宮田崇氏(以下、宮田): 2020年4月5月に緊急事態宣言がでたときに、書店も閉まってしまいました。書店が閉まると、そもそも本が売れなくなります。加えて海外旅行にも行けないということもあり、売り上げは9割減まで落ち込みました。その結果、2021年1月にダイヤモンド・ビッグ社から学研グループの傘下になりました。 福井由香里氏(以下、福井): 学研グループへの譲渡発表から最終出社日まで40日間しかなく、短期間にいろいろやらねばならないことが多く…書庫の断捨離も大変でした(笑)。 宮田: 夜逃げはしたことないですが、まるで夜逃げのような状態でした(笑)。 ――ちなみに、コロナ禍前の売り上げはどのような状況でしたか? 宮田: コロナ禍前は4年連続右肩