ギリシャ時代から「奴隷とならず自由に生きるために必要」とされた「リベラル・アーツ」は、科学技術が日に日に発達していく今を生きるビジネスパーソンにとっても必須となりつつある。世の中にイノベーションを起こすためには、経験や分析・論理に軸足を置いた「サイエンス」だけでなく、直感や感性・アート(美意識)=「リベラル・アーツ」を備えるべきだという考えが、欧米を発端に日本でも盛んになっているのだ。 社会で“問い”を投げ掛け続けるような人材になるには、どのような学びが必要なのか。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者・山口周氏と、立命館大学グローバル教養学部(2019年4月より開設)設置委員会副事務局長の崔裕眞教授が語り合う。