「これは人間が書いた」GPT-4の文章に6割の人がだまされる――。 そんな調査結果をスペインのベンチャー企業が明らかにしている。 チャットGPTの土台となる大規模言語モデル(LLM)のGPT-4は、前身のGPT-3.5に比べてより高性能で、自然な文章を生成できる。 そしてこの調査によると、チャットGPTの文章を「人間が書いた」「人間が編集した」とだまされる割合も、10ポイント以上高くなった、という。 GPTを使ったこれまでの研究でも、高い割合で人間がだまされることが明らかになっている。 そのインパクトは、フェイクニュースが氾濫する社会の様々な場面に暗い影を落とす。 その一つが、民主主義だ。 ●GPT-4で10ポイント上昇 GPT-3.5では、チャットGPTのコンテンツを人間によるものと考える人が53.1%だったのに対し、GPT-4.0では、人間のライターが作成・編集したものと考える人が63