カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、グラフェンを利用した光変調器を開発した。現在一般的なIII-V族半導体材料で作製した光変調器に比べて、大幅に小さく、高速に動作でき、コストも低くできるという。 「この発明によって、将来的には映画をほんの数秒でスマートフォンにダウンロードできるようになるだろう」――。カリフォルニア大学バークレー校に拠点を置く米国立科学財団(NSF)のNanoscale Science and Engineering Center(NSEC)の研究チームが、グラフェンを利用した光変調器を発表した。「世界最小」をうたう。同大学教授のXiang Zhang氏が率いる研究チームの成果である。 現在のところ、光変調器は主にシステム間の長距離にわたる高速通信に使われている。光変調器を電気信号で駆動し、レーザー光のオン/オフを切り替えることで、光信号に情報を載せる方式だ。この