適用する工程の範囲も広がっている。当初はBSVやBluespecツールを高位合成に使っていたが、その後、テストベンチもBSVで記述するようになった。そして、現在では、論理エミュレーション時にもBSVを使うようになった。論理エミュレーションでは、開発対象のLSIだけでなく、テストベンチやLSIの周辺回路もBSVで記述する。 これで、検証対象全体が論理合成可能になり論理エミュレータに載せられるため、ハードウェアによる高速処理が可能になる(図2)。なお、現在、この論理エミュレーションに使っているのは、他のEDAベンダーの論理エミュレータ(米Cadence Design Systems, Inc.製品と思われる)で、Bluespec社が用意する市販FPGAボード・ベースの「emVM」ではない。 BSV記述のIPコアを用意 菊池氏とそのグループは、新たな設計手法や技術の評価・導入に加えて、その手法や