Linuxバイナリを最適化して性能を向上させる「BOLT」、Facebookがオープンソースで公開。言語やコンパイラに依存せず高速化 Facebookは、Linuxバイナリの内部配置を最適化することによりCPUのキャッシュ効率などを向上させ、実行速度を改善する「BOLT」をオープンソースで公開しました。 BOLTは「Binary optimization and layout tool」の略とされています(もしかしたら、より速く走るという意味でウサイン・ボルト氏にかけているのかもしれません)。 BOLTは言語やコンパイラに依存せず、ソースコードも不要 BOLTのおもな効果は、Linuxバイナリの実行状況をperfコマンドで取得し、高頻度で実行されている部分などを判別した上で、そうした部分がCPUキャッシュにヒットしやすいようにバイナリの内部配置を改善することなどで実行速度を向上させることと
Mackerelチームのエンジニアのid:itchynyです。 「mackerel-agentを入れるとloadavgが7時間ごとに上昇する」 先日、このような問い合わせを複数のお客さまから受けました。私も実験してみたところ、確かに再現しました。EC2 t2.microにmackerel-agentを入れて簡単なログ監視とプロセス監視を設定し、数日放置しました。 確かに、約7時間ごとにloadavgが上昇しています。この周期のcronの設定はしておらず、またmackerel-agent内部でも7時間ごとに行う処理はありません。しかし、プラグインを多く入れるほどloadavgのピーク値も上がります。 本エントリーでは、この現象の原因について説明します。 loadavgが上昇する原因を調べるには、まずloadavg自体がどう計算されているかを知る必要があります。 まずは、Linuxがloada
ブログJCANサービス終了のお知らせ 「ブログJCAN」は 2023/03/31 を持ちましてサービス提供を終了いたしました。 長い間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。
SQL Server on Linux がリリースされて 1 か月以上経過しました。 SNS 等でも SQL Server on Linux について意見が上がってきています。 SQL Server on Linux についての個人的な所感を一度書いてみたいと思います。 ■SQL Server on Linux SQL Server on Linux は Linux 上で動作する SQL Server となります。 Linux 向けの SQL Server を新規に開発したかというと、そういうことではありません。 「Windows 版の SQL Server を Linux 上で実行する」というアプローチが基本となっています。 次の図は、SQL Server on Linux のアーキテクチャを説明する際に使用されるものとなります。 SQL Server on Linux は、SQL Pl
という本を読んでいる。DebianなどのLinux本というと、技術的な使い方の説明に終始していて、使いながら読めば大抵のことはできるようになり、使い方に困らなくなる...というのが大抵だが、本書はそうじゃない。 最初は、Debianが何なのか、簡単な歴史と共に解説した後はDebianが解決すべき課題とか、そのゴールとかを説明し、その後はコミュニティの運営、政治について解説する。高品質なソフトウェアは明確な哲学と人によって支えられているということがよくわかる。 The Debian System―その概念と技法 (MYCOM UNIX Books) 作者: マーチン・F.クラフト,Martin F. Krafft,上川純一,武藤健志,トップスタジオ出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (15件) を見る
Twitter で「読みたい」と呟いたら著者の武内覚さんから献本しましょうかとお声を掛けて頂いたので即答でお願いしました。 僕はいつも Linux でしか動作しないソフトウェアを Windows に対応させるパッチを書いたりしているので、普段 Windows しか触っていないと思われがちですが、実は僕が Linux を触り始めたのは 1996 年にトッパンから出版された「Linux 入門」くらい昔だったりします。ちょうど Linux 2.0 が出た頃だったと思います。その頃の Linux はようやく SMB カーネルが出た頃で、まだまだお遊び感のある OS で不安定でもありました。ディストリビューションもほぼ Slackware くらいしか無かったかもしれません。 あの頃の Linux はインターネットを検索しても殆ど情報が出て来ず、本気で調べるにはソースコードを読むしかありませんでした。
Disclaimer ビルド14393.10時点の情報を書いている。後のアップデートで変更される場合がある。 より正確・詳細な説明は参考資料を見てほしい。 はじめに Windows 10 Ver. 1607で搭載されたWindows Subsystem for Linux(WSL)は、まだbeta版であるためかファイルシステム周りで歯がゆい点があるので書いておく。 便宜的にWSLのプロセスをWSL側、通常のWindowsのプロセスや環境をWindows側という風に表現する。 TL;DR WSL側では常にパスがcase-sensitive Windows側から%LocalAppData%\lxss以下をいじるとハマる Windows側で追加したファイルはWSL側から見えない WSL側でディレクトリエントリがキャッシュされるため、Windows側からの変更が正確に見えないかも /mnt/c/以
Windwos10の新機能 WSL を使って、Windows上でLinuxを動かしてみましたので手順を記載します。 WSLとは? WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows10またはWindows Server上で、Linuxの実行ファイルをネイティブ実行するための互換レイヤーです。 2017年12月のWindows Update「Windows 10、バージョン 1709 の機能更新プログラム。」にて正式版がリリースされました。 本記事の手順を流すためには、Windows10で、2017年12月以降にWindows Updateを実行しておく必要があります。 Windows上でLinuxやLinuxぽいものを使うほかの選択肢 WSL以外にもWindows上でLinuxコマンドを動かす方法はあります。 cygwin MSYS VMWare/Virtu
NOTE1: 2017/8/12に2つ目の問題について更新しました。ついに両方の問題が解決しました。 NOTE2: 2つ目の問題についてはすべての経緯をまとめた書籍があります。 4月にRyzenを積んだデスクトップマシンを買いました。その上で日課であるカーネルビルド&テストをした*1ことをきっかけに、2つの問題が発生しました。先代のCore i5を積んだマシンでは起きなかった現象です。 このエントリは自分用のメモがてら、新しいことがわかれば随時更新していきます。後者については9月に開催されたkernelvm北陸にて、本ブログには書かれていない解析の詳細などについて発表してきました。 Ryzen segv battle from Satoru Takeuchi www.slideshare.net 環境 ハードウェア CPU: Ryzen 1800X Motherboard: ASUS PR
図解で理解できる(はず)Microsoftの仮想化技術――Windows上で稼働するLinux、動かしているのはどのテクノロジー?(その2):その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(95)(1/2 ページ) 前回は、Windows 10で実現可能なLinux環境とそのベースとなっているテクノロジーを、実際の動作中のスクリーンショットを使って簡単に紹介しました。今回は、図版でLinux環境とその技術的な背景を解説します。一部はWindows 10 Insider Previewを使用しています。先日、リリースされたWindows 10 Fall Creators Updateとは異なる部分がある可能性があります。ご了承ください。
Windows ServerでLinuxコンテナが稼働可能に、今月のWindows Server 2016アップデートで。マイクロソフトが予告 マイクロソフトはWindows Serverを6カ月ごと、年に2回ずつアップデートし、新機能を追加していく「Semi-annual Channel」を提供していくと今年6月に発表しています。 その最初のアップデートとなる「バージョン1709」は2017年9月、つまり今月リリース予定です。同社はブログ「Sneak peek #3: Windows Server, version 1709 for developers」で今回のアップデートの概要を伝えており、新機能のひとつとしてWindows Server 2016のDockerでLinuxコンテナが稼働することを紹介しています。 Windows ServerのDockerコンテナでLinuxコンテナ
はじめに 恐怖のエディタ、Vim。 僕はこの間までずっとサクラエディタを愛用していましたが、最近Vimを使うようになりました。 ええ、Vimです。あのVimです。Viでもいいけど。 Vim・・・使いこなしている人はそれだけで玄人っぽく見られる伝説のエディタ。 実際にVimを使えばすさまじいスピードのコーディングが可能になる。(らしい) しかしそんな憧れだけで手を出しても大半の技術者は全く手に負えず、すぐに尻尾を巻いて元のエディタに舞い戻ってしまう恐怖のエディタ。 それがVimである。 ・・・はい、僕の中でVimやViのイメージはそんな感じでした。 実際、Unix/Linuxマシンのターミナル上で何度か(いやいや)使ったことがありましたが、まあ扱いにくいのなんのって。 「カーソルは十字キーで動くけど、どうやって入力するの? 」 「えっ? "i"を押せ? 」 「入力が終わったらESC? なんで
以下の手順で,インストール済みの linux環境 を新しいHDDやSSDに複製できます (2016/3/22追記: 細かい点について説明を加筆しました) 新しいHDDのフォーマット 予め新しいHDDやSSDをPCに接続し,フォーマットしておきます おすすめの手順は別エントリに書いてます http://d.hatena.ne.jp/pyopyopyo/20160604/p1 以下,フォーマット済みのパーティションを /dev/sde1 とし, /mnt にmountするものとして手順を説明します $ sudo mount /dev/sde1 /mnt 既存システムのマウント システムを複製する場合は /proc や /sys などの複製しなくて良いディレクトリを除外する必要があります 除外する方法はいくつかありますが,今回は手っ取り早い方法として 既存システムの / パーティションを /me
コンテナプラットフォームに注力するWindows Server、「Nano Server」をコンテナ用OS最適化でサイズ半減へ。Windows Server上でLinuxコンテナも実行可能に Windows Server 2016には、フル機能のWindows Server 2016のほかに、GUI関連の機能を省くなどで軽量化した「Server Core」と、さらに必要最小限の機能だけを残すことで最小化した「Nano Server」の3種類があります。 参考:マイクロソフト、Windows Serverをコンテナ向けに徹底軽量化した「Nano Server」を発表。サイズを10分の1以下に マイクロソフトは9月に予定されている次のWindows Serverのアップデートで、もともと軽量だったNano Serverを今まで以上にコンテナに最適化するためにインフラ関連の機能を削除し、サイズを
Netflixのパフォーマンスエンジニアである筆者からの、topコマンドなどで表示されるCPU使用率(%CPU)は、いまや本当の使用率を表しておらず、チューニングなどのための指標として使えないという指摘。なぜそうなってしまったのか、何を見れば本当のCPU使用率がわかるのかをわかりやすく解説した記事。 私たちみんながCPU使用率として使っている指標は非常に誤解を招くもので、この状況は毎年悪化しています。CPU使用率とは何でしょうか?プロセッサーがどのくらい忙しいか?違います。CPU使用率が表しているのはそれではありません。私が話しているのは、あちこちで、あらゆる人たちに、あらゆる監視製品で、あるいはtop(1)でも使われている、"%CPU"という指標のことです。 あなたの考えているであろうCPU使用率90% : 実際 : "stalled"(訳注 : 以下ストールと言う)とは、プロセッサーが
443ポート以外が絶滅しそうです あちこちでポートは閉じられています。ssh や sftp もプロキシ利用も、各種ポートでは、全く外部に出れず、接続できないネットワークが多いです。 TCP/IPなのにIPとポートを使った通信ができない、壊れたネットワークが当然になりました。 これらの接続制限にとても不便を感じることが多いです。 サーバー管理者の気分一つでポートが空いたり閉じたり、私が触ってたネットワークではポリシーが統一されず、クソネットワーク管理者に振り回されて、動くはずのものが動かず、不便なことが多かったのです。そこで仕方なく443を使っています。 私達が利用する端末では80/443 のポートの外部接続が閉じられることは少なく、443であれば通信できます。 そのため、443ポートに様々なアプリケーションを起動していると思います。 443 ポートとIPアドレスが枯渇する・・・ よほどのG
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