経済産業省は1日、対日輸出が停滞するなど中国がレアアース(希土類)の輸出制限を強めていることに対応し、備蓄の検討などを柱とする「レアアース総合対策」をまとめた。2010年度補正予算案に盛り込むことを目指す。 総合対策は代替材料・使用量削減技術の開発や、リサイクル基地整備、新たな鉱山の開発と権益の確保−などから構成される。 大畠経産相は1日の閣議後の記者会見で「これまでレアアース全体の把握が不十分だった。リスク回避の基本的考え方をまとめておくことが大事だと考えた」と話し、早急に総合対策を具体化する考えを強調した。 レアアースは、ハイテク製品に不可欠な素材。生産量の9割以上を握る中国が輸出制限を強めていることから、産業界が安定調達に向け、早急な対応を政府に求めていた。