乗用車ではハイブリッド車が人気だという。燃費がよく環境にも優しいためのようだ。そんな鉄道車両があると聞けば、乗らない手はない。山梨県と長野県にまたがるJR小海線を走る、世界初のハイブリッド車両「こうみ」に乗り込んだ。 JR小海線の動画はこちらから 銀色の車体に「HYBRID」のロゴがシャープな印象だ。2両編成の「こうみ」が長野県の小諸駅を出発した。 八ヶ岳などの雄大な景観で知られる小海線は、山間部が多いため電化されず、かつては蒸気機関車「C56」が走った。「こうみ」は2年前から、従来のディーゼル車に交じって1日8本程度運行している。 車体の電気の流れを示す「エネルギーモニター」を探した。トイレ横の壁にあった。だが乗客の入れ替わりが多く、ゆっくり眺める余裕はない。 新幹線と接続する佐久平駅を過ぎると、車窓の風景がのどかになった。遠くの山々や田んぼの緑がまぶしい。「おいでなんし(ようこそ)」と