運転経歴証明書のサンプル=警察庁提供 運転免許証を自主返上した人に、代わりの身分証明として発行する「運転経歴証明書」。警察庁は2011年度中をめどに、10年の有効期限を付けた更新制にすることを決めた。有効期限を特に設けていない現在は、定期的なチェックがないとして、一定期間後は携帯電話の契約などの身分証明に使えなくなる。警察庁は更新制で使い勝手をよくし、高齢者らの免許返上をさらに促したい考えだ。 運転経歴証明書の様式は運転免許証と同じで、写真のほかに住所、氏名、生年月日、返上する前に持っていた免許証の種類、交付年月日などが記されている。 免許証の自主返上は以前は年間4千人前後だったが、02年6月に運転経歴証明書が希望者に交付されるようになって急増。毎年最多を更新し、09年は前年比45%増の約5万1086人に達した。経歴証明書を受ける人も年々増え、09年は2万3048人に。ただ、免許返上