ブックマーク / booklog.jp (15)

  • 『立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫)』(立川談志)の感想(8レビュー) - ブクログ

    談志ファンとして人後に落ちないと自負している自分。 アマゾンで書が出ていることを知って、1・7秒後には購入手続きを始めていました。 何がすごいって、書の約9割のまくらはCDで聞いていて知っていました。 ただ、活字で読むのもまた格別。 ヒアリングが不十分で勘違いして聞き取っていた部分も分かり、そういう意味でも収穫でした(ただし、書の編集者が間違って聞き取っている可能性もあります)。 談志といえば、「落語は人間の業の肯定」という名言が有名ですが、人間の業を、そしてまたその深さを、透徹した眼差しで見詰めていた不世出の落語家でした。 たとえば、「酒は人間を駄目にするものじゃないですよ。人間は駄目なものだと確認する為に酒は存在する」なんて、当にその通りと思います。 9・11の同時多発テロでは、米国民だけでなく日人の多くも悲嘆に暮れました。 談志は違います。 「ちょうど(ニューヨークの)テロ

    『立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫)』(立川談志)の感想(8レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2016/05/20
  • 『雲は答えなかった 高級官僚 その生と死 (PHP文庫)』(是枝裕和)の感想(30レビュー) - ブクログ

    厚生省、環境庁で福祉行政、公害行政の職務を歴任し、53歳で自ら命を絶った山内豊德さんという方を描いたノンフィクション。 仕事というものに誠実に向き合いということがどれだけ困難なことか、ということを考えさせられた。 山内さんが携わった福祉や公害といった政策は、施策の対象である生活困窮者や障碍者、公害の被害者といった人たちに向き合うだけではなく、産業界や政治・行政との複雑な利害関係の上に成り立っている。 山内さん自身は、福祉や公害被害者救済について、それぞれの現場の状況に真摯に向き合う姿勢を持ち続けながらも、中央官庁の中でそれらを予算や法令、産業界の利害関係といった様々な条件付けの中でどう成り立たせるかということに長年取り組んできたことが、こので描かれた職歴を辿っていくことでわかる。 どれか一方の現実に向き合うだけでなく、それら全ての現実に向き合いながら、政策担当者としてそれをまとまりの付く

    『雲は答えなかった 高級官僚 その生と死 (PHP文庫)』(是枝裕和)の感想(30レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2014/10/18
  • 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 参考資料 [佐藤史緒さん] - ブクログまとめ

    第一章のタイトルにして、作品名の元ネタです。 大正時代に上演された演劇(ツルゲーネフ原作『その前夜』)の劇中歌で、看板女優の松井須磨子が歌って大ヒットしました。その後も歌い手を変えながら現在まで歌い継がれている名曲です。作詞は吉井勇、作曲は中山晋平です。 「ゴンドラの唄」 いのち短し 恋せよ乙女 朱(あか)き唇あせぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日のないものを いのち短し 恋せよ乙女 いざ手を取りて彼(か)の船に いざ燃ゆる頬(ほ)を君が頬に ここには誰も来ぬものを いのち短し 恋せよ乙女 波にただよい波の様(よ)に 君が柔手(やわて)を我が肩に ここには人目ないものを いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 褪(あ)せぬ間に 心の炎 消えぬ間に 今日はふたたび来ぬものを

    森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 参考資料 [佐藤史緒さん] - ブクログまとめ
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    vez02720 2014/07/21
  • 『日本人は民主主義を捨てたがっているのか? (岩波ブックレット)』(想田和弘)の感想(37レビュー) - ブクログ

    想田和弘さんはドキュメンタリー映画を“観察映画”として数々世に出している映像作家で、私も当時の口コミを聞きつけて映画館で「選挙」を見たクチだ。 その手法はナレーションやBGMを排して映された事実を映像として再構成することで主題を“料理”しており、したがってタイトルも想田監督のスタイルとして「選挙」「精神」など、余分な情報を削ぎ落しているのだと理解していた。ところがこののタイトルは、読者に直接的に問いかけるかのような、?まで20文字もある疑問文だ。それは想田さんの映画タイトルのつけ方とは異なるもので、正直びっくりした。 でもをよく読むと、その内容は「民主主義」や「基的人権」をテーマに、映像のときと同様に多角的かつ複層的にファクターを積み上げ、無理のない論理構成に“仕上げ”られている。 しかし言語は映像と異なり、言語化された時点から書き手の意思を直接伝えるコミュニケーションツールである以

    『日本人は民主主義を捨てたがっているのか? (岩波ブックレット)』(想田和弘)の感想(37レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2014/03/01
  • 『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(湯浅誠)の感想(66レビュー) - ブクログ

    最近「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」を観た時、その直前に「巨神兵、東京に現る」という短編が流れた。これが衝撃的だった。編よりもこちらが遥かに問題作だった! 神は世界を救わない、むしろ破壊する。(←極めて受動的な世界認識)しかし、自分だけは助かってみせる。(←この利己主義)という作品だった。それは、まるで橋下現象を分析した湯浅誠の「水戸黄門」型民主主義を想起させた。 このエヴァが大ヒットしている世界で、対話型民主主義を実践する湯浅誠の活動は、それなりに意義のある仕事なのである。 最新の湯浅誠の「運動論」のパンフレットである。例によって、「話ことばで」しかし「理詰めで」、橋下現象だけでは終わらない水戸黄門型民主主義よりも、対話型民主主義を選ぶ彼の「決意」が語られる。 引用と要約によって、ざっと内容を概観してみたい。 最後の最後では、私は楽観している。日社会の底力を信じているのだろう。しかし短

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    vez02720 2012/12/28
  • 『AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)』(小林よしのり)の感想(82レビュー) - ブクログ

    AKB48に「マジ」で嵌った4氏が叫ぶ、推し愛と社会学的分析の結晶。 AKB48、ならびに48Projectがこれだけのムーブメントを巻き起こし、他のアイドルとは一線を画している特徴というのは、劇場というホームグラウンドを抱えている点が大きい。 おニャン子クラブであったり、モーニング娘。であったり、過去の大所帯アイドルグループには、このようなホームグラウンドを抱えた例はなく、故にマスメディアとの結びつきがブレイクのうえで必要不可欠であったが、AKB48は劇場という下地を抱えている分だけ地盤がしっかりとしており、マスメディアへの露出は、より間口を拡大するためのあくまでも副次的な要素に過ぎないのである。 もちろん、このような形態をソーシャルメディア全盛の時代に思いついたという幸運は決して見逃すことが出来ない点。今でこそ、Google+を利用したソーシャルメディアによるマーケティング手法を意図的

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    vez02720 2012/12/28
  • 『この国を守る決意』(安倍晋三)の感想(3レビュー) - ブクログ

    先日、選挙日当日だとかなり離れた小学校まで行かなくてはならないので、近くの図書館に行くついでに隣接の投票所で、仕事のために当日行けないからといって期日前投票を済ませてきました。 その出口で、NHKの簡単なアンケートですからお願いします、と言われて投票状況を明示する質問に以下のように答えました。 ◆どの政党に投票しましたか→自民党 ◆個人の名前を書く時にどの政党の人にしましたか→自民党 ◆誰が首相になればいいと思いますか→安倍晋三 それから、一週間程前に朝日新聞と読売新聞から電話アンケートがかかってきた時も、同様の似たような答え方をしました。 情緒不安定で神経過敏な私は、安倍晋三の顔と声をTVで見るたびにめったやたら無闇矢鱈と嘔吐していますし、新党大地の松木謙公代表代行が言っている、民主党にはガッカリ自民党にはコリゴリ、というのは名言だと思います。 友人・知人・親戚・恩師・先輩・近所のおばち

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    vez02720 2012/12/21
  • 2012年ブクログで登録されたビジネス・自己啓発書ベスト20 [ブクログさん] - ブクログまとめ

    ブクログで2011年12月~2012年11月まで発売されたビジネス書・自己啓発書で、登録数が多いベスト20です。 ↓↓ その他ジャンルのまとめはこちら ↓↓ ■2012年ブクログで登録された小説ベスト20 http://booklog.jp/matome/797/booklog2 ■2012年ブクログで登録されたコミックベスト20 http://booklog.jp/matome/798/booklog2

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    vez02720 2012/12/15
  • 2012年ブクログで登録された小説ベスト20 [ブクログさん] - ブクログまとめ

    ブクログで2011年12月~2012年11月まで発売された小説で、登録数が多いベスト20です。 ↓↓ その他ジャンルのまとめはこちら ↓↓ ■2012年ブクログで登録されたコミックベスト20 http://booklog.jp/matome/798/booklog2 ■2012年ブクログで登録されたビジネス・自己啓発書ベスト20 http://booklog.jp/matome/799/booklog2

    2012年ブクログで登録された小説ベスト20 [ブクログさん] - ブクログまとめ
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    vez02720 2012/12/15
  • 『古代人なるほど謎解き100話』(瀧音能之)の感想(5レビュー) - ブクログ

    「古代人は何をべてどのような生活をしてきたのか? 恋愛結婚・社会など誰もが思う素朴な疑問100テーマを 各項目2頁で簡易に説明」 100テーマ、面白いですよ。 例えば、身体では、身長、体型、寿命などなど 装いでは、化粧、アクセサリー、イレズミなどなど べ物では、米、おかず、甘味料などなど 技術というのもあります。 医学、道路、橋、紙・・・古代に存在したのですね。 お暇なときに楽しんでください。

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    vez02720 2012/12/13
  • 『あなたの人生を変える睡眠の法則』(菅原洋平)の感想(213レビュー) - ブクログ

    戦後の大きな曲がり角になるかもしれない選挙結果は、聞かなくても明日になれば嫌というほど見せつけられる。今日は昼からテレビを見ていません。寝よう、寝よう、今はぐっすり眠ろう。(12.16.23時、記入) 非常に参考になった。後は実践次第ですね。 内容は「 起床から4時間以内に光を見て、6時間後に目を閉じ、11時間後に姿勢を良くする」だけではなかった。 思った以上に科学的であり、具体的だった。 特に、「眠気が出る時間より前に目を閉じる」とか、「時間通りに目覚めさせる」とか、夕方の体温を上げる運動とか、「イライラの時の単純作業」とか、眠る時の前頭葉を休ませるコツとか、実践して行きたいと思う。 2012年11月25日読了 【後記】 私は実は眠り姫ならぬ眠り殿なんです。しょっちゅう「居眠り」している。読んでから約三週間、意識的に上の事を実践(意思の弱い私なのでいつもではない)したら、半減したという実

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    vez02720 2012/11/25
  • 『日本はなぜ開戦に踏み切ったか (新潮選書)』(森山優)の感想(28レビュー) - ブクログ

    経済学者たちの日米開戦-秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く-』、「なぜ必敗の戦争を始めたのか―陸軍エリート将校反省会議」参照。 以下、引用。 それでは臥薪嘗胆、外交交渉、戦争という三つの選択肢から、なぜ臥薪嘗胆が排除されたのだろうか。それは臥薪嘗胆が、日が将来に蒙るであろうマイナス要素を確定してしまったからであった。これに比較して、外交交渉と戦争は、その結果において曖昧だった。つまり、アメリカが乗ってくるかどうかわからない外交交渉と、開戦3年めからの見通しがつかない戦争は、どうなるかわからないにもかかわらず選ばれたのではなく、ともにどうなるかわからないからこそ、指導者たちが合意することができたのである。 ここで、改めて日が検討した選択肢と想定された結果を整理してみよう。審議の過程で排除された英米不可分論(対英蘭戦)も含めて表3にまとめてみた(P159)。採択されなかった英米可分論と臥薪

    『日本はなぜ開戦に踏み切ったか (新潮選書)』(森山優)の感想(28レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2012/11/13
  • 『絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)』(石井光太)の感想(152レビュー) - ブクログ

    著者は1977年生まれの若いノンフィクション作家。これまでにアジア・中東・アフリカの途上国を中心に何十ヶ国と回り、現地の貧しい人々と生活を共にしながら取材をつづけてきた。 書は、体を張っての豊富な取材体験をふまえ、各国の「最貧民」の暮らしぶりを紹介したもの。「スラム編」「路上生活編」「売春編」の3部に分かれた、「世界リアル貧困学講義」である。 著者自らが撮ったたくさんの写真、図やデータを随所にちりばめて、全14講の「講義」がなされていく。 そう、長編ノンフィクションではなく、世界の貧困の実態を教える「講義」なのだ。とはいえ、堅苦しさはまったくなく、話し言葉の文章は平明であたたかい。あっけらかんとしたユーモアさえちりばめられている。 しかし、語り口こそ軽快だが、次々とくり出されるエピソードはとてつもなくヘビーである。日社会における貧困など、途上国の最貧民が直面する現実と比べたら、牧歌的に

    『絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)』(石井光太)の感想(152レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2012/11/09
    もうすぐ読了予定。
  • 『文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫 ダ 1-1)』(ジャレド・ダイアモンド)の感想(680レビュー) - ブクログ

    あまりにも有名な書 ようやく読むことができた 大昔に一度挫折したので身構えていたが、実に読みやすく拍子抜けであった ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア… それぞれの地で多様な社会が作り上げられた なぜ人類社会は数千年にわたって異なった発展の道筋をたどったか また世界の地域間の格差を生み出した正体は何か というテーマなのだが、あまりに膨大な情報量と多岐にわたった内容のため、興味深かったものだけにフォーカスをあてることにする わかりやすい例として、スペイン人とインカ帝国の激突がある 1532年スペインの征服者ピサロとインカ帝国アタワルパがペルーのカハマルカで出会った際、たった168人のスペイン軍が1人の犠牲者も出さずに何千人と言う敵を殺し自分たちの500倍もの数のインディを壊滅状態に追い込んでいる スペイン軍が鉄製の剣や短剣などを持っており、ほとんど武装していなかった

    『文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫 ダ 1-1)』(ジャレド・ダイアモンド)の感想(680レビュー) - ブクログ
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    vez02720 2012/11/01
  • 『日御子』(帚木蓬生)の感想(53レビュー) - ブクログ

    使譯(しえき=通訳)の視点から見た1-3世紀の北九州の古代史である。作者はよく勉強していて、今まで読んだ古代小説の中では最も詳しく自然な古代社会の再現を行っていて、なおかつ、倭国と中国、朝鮮半島との交流を学説と想像を織り交ぜながらきちんと再現していた。私の夢である古代小説のそのまま「ベース」となり得る小説だったと言っていい。多くの読者にとっては、今まで読んだこともない生き生きとした古代が目の前に広がったのではないだろうか。 帚木蓬生の「創造」部分で特に秀逸だなあと思ったのは、以下の通り。 ・使譯(あずみ族)の家系に伝わる三つの教え。人を裏切らない。人を恨まず、戦いを挑まない。そして、良い習慣は才能を超える。これは、そのままこの作品のテーマにもなっている。特に二番目の家訓の理由として「人が人をいつくしみ、愛している間は、天が導いてくれる。しかしその人間が邪悪な心を持ったとたん、天の眼にはその

    『日御子』(帚木蓬生)の感想(53レビュー) - ブクログ
    vez02720
    vez02720 2012/10/31
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