「左翼」の共産党を「極左」に見せる印象操作 共産党は破壊活動を行う政党なのか? 小林正弥 千葉大学大学院社会科学研究院教授(政治学) 「共産党は破防法の調査対象団体」という閣議決定 政府は鈴木貴子衆議院議員(無所属)の質問趣意書に答えて、政府は共産党を「警察庁としては『暴力革命の方針』に変化はないと認識している」という答弁書を閣議決定した(3月22日)。共産党は今でも破壊活動防止法の調査対象団体であり、「共産党が(合法化した)1945年以降、国内で暴力主義的破壊活動を行った疑いがある」と記したという。 当然ながら、共産党はこれに対して強く反発した。 鈴木氏は「共産党との共闘」を批判して民主党を離党したから、共産党幹部は「野党共闘にくさびを打つ狙いが見え透いている」と語ったという(毎日新聞、3月22日付)。 共産党は安保法の「成立」後に国民連合政権構想を打ち出し、基本的にはほとんどの選挙区に