中国のインターネット検索最大手「百度」(バイドゥ)の日本版サイトで、自社の小説や漫画が無断で公開されているとして、講談社は1日、「日本の出版界全体に対する暴挙」「断固として削除を求め、改善されない場合は、法的措置も検討せざるを得ません」との声明を出した。 無断で公開されているのは百度が運営する「Baiduライブラリ」。利用者が投稿した電子文書を別の利用者が自由にダウンロードできるサービスで、多くの作品が無料で入手できる状態が続いている。講談社によると、京極夏彦さんの小説「百鬼夜行シリーズ」や中村光さんの漫画「聖☆おにいさん」のほか、集英社が刊行する羽海野チカさんの漫画「ハチミツとクローバー」など、他の出版社の作品も登録されており、各社とも削除を要請している。【佐々本浩材】 【関連記事】 <講談社>「60歳以上限定」新人賞を創設 <著作権の話題>アップストア:「ワンピース」無断使用ソ