それは「自分もおじさんになる」と観点が彼からすっぽりと抜けている所だと思う。 20年間男として生きてきて、これから先も男として彼は生きていくのだろうに、 彼の言葉からは「自分がこれまで男という性別で生きてきた」「これから先も男という性別で生きていく」と実感がまるでない。 彼の言葉を借りるなら、「男と女ともう一つ、全く違う思考回路の別の種族」としてあろうとしているのが彼なのだと思う。 女性の漫画家さんから生み出されたキャラクターという事もあって彼は女性に親身で女性に寄り添う女性的な存在ではあると感じるけど、 それでも作中での彼は「男性側でも女性側でも無い完全な第三者」という立場から意見を言う存在として描かれてる。 現実では今の所「男性でも女性でも無い全く違う思考回路の別の種族」は存在していないので、 久能くんは「女性に親身で寄り添う男性」なのだろうけど、この「男でも女でもない種族」というのが