安倍晋三首相は17日夕に出張先のオーストラリア・ブリスベンから帰国し、東京都内のホテルで与党・公明党の山口那津男代表との党首会談に臨んだ。 首相は来年10月に予定されている消費税の税率10%への再引き上げを1年半先送りするとともに、衆院を解散する方針。山口氏に対し、そうした考えを正式に伝えたと見られる。衆院選は12月2日公示、14日投開票の日程となる予定だ。 首相は会談後、公明党結党50年を記念する式典に出席して、あいさつした。17日に内閣府が発表した14年7~9月期の国内総生産(GDP)の1次速報が2期連続マイナス成長となったことに触れ、「残念ながら良い数字ではない。いま、私たちはあの長く続いたデフレから脱却できる、やっとこのチャンスをつかんだ。私たちはこのチャンスを決して手放すわけにはいかない」と述べた。