自民候補が各地で快勝するなか、4小選挙区すべてで自民前職が敗退した沖縄県。先月の知事選の構図が続き、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の辺野古移設に反対する翁長雄志知事側の「非自民」候補が全勝した。自民4氏は比例復活で議員バッジは守ったものの、「ノー」を突きつけられた衝撃は大きい。 「重く受け止めている。国政与党の中から地域の課題解決に全力で取り組みたい」。15日朝、2区で落選した自民前職、宮崎政久氏(49)は那覇市内で取材に対し、こう語った。 普天間を抱える2区、移設予定地の名護市辺野古のある3区では、自民の2氏が翁長氏側候補に約3万票差で惨敗。3区の比嘉奈津美氏(56)は落胆を隠さない。「この選挙の意義はアベノミクスや消費税のはずだが、知事選の流れの選挙になってしまった」 4区で落選した西銘恒三郎氏(60)は、比例復活を決めて事務所で「バンザイ」こそしたものの、険しい表情を見せた。「知事