任期満了に伴う来春の熊本県知事選に、前熊本市長の幸山政史(こうやませいし)氏(50)が立候補する意向を固めたことが、関係者への取材で分かった。来週、正式に表明する方針。同知事選には、現職の蒲島郁夫氏(68)が立候補の意向を示している。 幸山氏は自民党県議だった2002年、離党して市長選に無所属で立候補。自公など4党相乗りの現職を破って当選した。当時37歳で道府県庁所在地で最年少市長となり、3期を務め、周辺自治体との合併や政令指定都市昇格、中心市街地の再開発などに取り組んだ。多選の弊害を理由に4度目は立候補しなかった。 関係者によると、知事選か参院選への立候補を検討したが、県の課題である人口減少や格差是正などに取り組むため、知事選への挑戦を決断したとみられる。(河原一郎)