衆院内閣委員会で定年延長問題で渦中の黒川弘務・東京高検検事長の「賭けマージャン」疑惑を報じた週刊文春の記事コピーを読む議員=国会内で2020年5月20日午後2時41分、竹内幹撮影 スクープの連発で向かうところ敵なしにも見える週刊文春。新聞社やテレビ局が「週刊文春によると」と、後追いするケースが珍しくなくなった。「文春砲」生みの親である新谷学編集局長は、現在の新聞業界をどう見ているのだろうか。インタビューでは、情報源との距離感やメディアの生き残り策、そして自身が考える「最大の敵」についても語ってくれた。【松倉佑輔/デジタル報道センター】 「文春は無色透明、ど真ん中」 週刊文春編集部は2014年、情報を受け付ける窓口「文春リークス」を設けた。ここには連日100件以上の情報が集まり、他にも普段からの取材先(ネタ元)からの告発も多い。情報提供の多さはさすがだが、一方で気になった。影響力がこれほど大