新型コロナウイルスの流行「第5波」の収束には、流行を引き起こしたデルタ株でゲノム(全遺伝情報)の変異を修復する酵素が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性があるとの研究結果を、国立遺伝学研究所と新潟大のチームがまとめた。 8月下旬のピーク前には、ほとんどのウイルスが酵素の変化したタイプに置き換わっていた。このウイルスではゲノム全体に変異が蓄積しており、同研究所の井ノ上逸朗教授は「修復が追いつかず死滅していったのではないか」と指摘する。 研究は10月に開かれた日本人類遺伝学会で発表した。この酵素は「nsp14」。ウイルスは増殖する際にゲノムを複製するが、時々ミスが起きて変異が生じる。変異が積み重なるとやがて増殖できなくなるが、nsp14が修復すれば防げる。
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
変異したデルタ株による新型コロナウイルスの新規感染者数のグラフは、高い頂に急峻(きゅうしゅん)な斜面を形づくっていた。東京大先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授(68)を訪ねたのは、その波が下降線をたどり始めた頃だった。人出は著しく減ってはいないのに、前週の感染者数を大きく下回っている。その理由を問うと、緊急事態宣言とは別の理由があるとの推論を展開する。 「ようやくピークアウトしましたね」。研究室を訪ね、あいさつ代わりにそう切り出すと、児玉さんは複雑な表情を浮かべた。そのあいさつが短絡的であったことは、インタビューの過程で明らかとなる。 「東京都の感染者が一気に増えて5000人を超えたと思ったら、急速に減り続けていると感じませんか?」。児玉さんの問い掛け通り、急激な減り方が気になってはいたが、確たる理由は見当もつかない。政府が抑制を呼び掛ける「人流」(人の流れ)は効果的に減っておらず
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
世界でも日本でも、コロナ第3波、感染の急拡大が続きます。たしかに混乱し守勢に回っていますが、今、私たちには、新しい知識も新しい技術もあります。それを集約して使うこと、リーダーがすべきことは明らかです。感染者数を発表し、たいへんだたいへんだと騒ぎ、マスクをして「密を避ける」対策を漫然と繰り返すのではなく、科学的知見に基づき、最も効果的なところに集中して人的物的資源を投入することなくして、感染拡大を止めることはできません。コロナ対策こそ、経済再生の大前提です。 「新型コロナと闘う」シリーズ、感染の急拡大を受けて、無症状の感染者を減らす精密治療での対策を提唱する児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。 収録は2020年11月18日 東京の感染者数が500人を超え、全国で2000人を超えた日でした。
新型コロナウイルスの「第2波」に見舞われていた今夏、東京都世田谷区の保坂展人区長(64)が打ち出した「プール方式」のPCR検査が現在も実現していない。「いつでも、どこでも、何度でも」を合言葉に検査数を大幅に増やそうとしたが、手法が国に認められなかったことが響いた。自治体が独自の検査をする難しさとは――。 「検査のハードル低くする」 「PCRの検査のハードルを低くする。もしくはなくしていく。アメリカのニューヨークでやってるような、『いつでも、どこでも、何度でも』ということを最終的には目指していくべきだ」。8月4日、保坂氏は日本記者クラブでの記者会見でこう述べ、初めて公式に「世田谷モデル」の構想を明らかにした。 構想は、①複数の検体をまとめて検査する「プール方式」を使い、当時は1日200~300件だった区内の検査件数を1桁増やす②医療や介護などの従事者に「社会的検査」(社会機能を維持するための
新型コロナウイルス感染対策への支援に取り組んでいる一般財団法人・村上財団(村上絢代表理事)が芸術関係団体へのPCR検査の無償提供を始めた。抗体検査の拡充支援に続くもの。 無症状の陽性者が自ら知らないうちに感染を広めてしまうおそれを減らすために、陽性か判定するPCR検査を必要とする団体に無償で行い、コロナ禍での活動を支援する。 「優しく、しなやかな社会」づくりへの貢献を目指す同財団としてはまず、芸術団体、学校、音楽、演劇関係、災害支援団体を優先。大どころではオーケストラの東京交響楽団の団員、音楽大学の桐朋学園大の学生が無料で検査を受けられるようにし、陽性判定が出た場合、その検体を東京大先端科学技術研究センターに提供する。センターでは「ウイルスゲノムシーケンス解析による新型コロナウイルス感染症の実態調査研究」に用いて、ワ…
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
コロナ検査を「いつでも、だれでも、何度でも」~ニューヨークを目指す「世田谷モデル」 保坂展人区長は児玉龍彦名誉教授の助言を全面的に受け入れ、実行に移し始めた 保坂展人 東京都世田谷区長 ジャーナリスト 「世田谷モデル」が注目を集めています。 児玉龍彦・東京大学先端科学技術研究センター名誉教授が提案した「PCR検査」の実施規模拡大と、「社会的検査」を導入して積極的監視をはかる。そして、街頭で「いつでも、だれでも、何度でも」の大量検査を実現しているニューヨークを目指していくという内容です。 7月27日、世田谷区の新型コロナウイルス感染症対策本部の有識者との意見交換会で児玉教授から問題提起を受けました。 検査手法の工夫で検査数を大幅増 世田谷区でも、7月にやってきた「第二波」は、急激な感染者の増加を記録し、第一波の4月をすでに上回りました。 現在、世田谷区では1日最多で332件(8月3日実績)の
参院予算委員会の冒頭、発言を求めて挙手する安倍晋三首相=国会内で2020年3月2日午前9時、川田雅浩撮影 PCR検査は、実際は陽性なのに陰性とされる「偽陰性」と出る率が3割程度あるとされ、広範に検査した場合には偽陰性の陽性者が自由に活動して感染を拡大させる危険性がある。逆に「偽陽性」もあり、多くなれば、医療資源を圧迫して医療崩壊を招く――。 PCR検査拡充を求める声が強まる中、厚労省担当者はPCRの問題点を示した文書を手に、与党の厚労族の国会議員らの元へ説明に回った。「それはわかっている」。議員はそう言いながら、検査拡充を求めたという。同省幹部は「(感染の)確率が高い人に焦点を当てて検査すべきだと伝えたかった」と話す。 デメリットを考慮して慎重な対応を説く厚労省。逆に、世論の批判が高まるにつれ、首相官邸はいらだちを募らせていった。3月上旬。「厚労省がなかなか言うことを聞かない」。安倍晋三首
安倍晋三首相は自ら指揮を執る新型コロナウイルス対策を「日本モデルの力」と自負した。東京大先端科学技術研究センターの名誉教授で分子生物学者の児玉龍彦さん(67)は、首相の自己評価を否定し、対策は「失敗だった」と指弾する。それでは、第2波にどう備えればいいか。 児玉さんが真っ先に挙げたのは、検査態勢の見直しだった。 「東アジアの中でコロナ対策に失敗したのは日本でした」。児玉さんがこう断言するのは、医療崩壊を防ぐという名目で政府主導によりPCR検査(遺伝子検査)の数を制限してきたからだ。「大量の検査をしないというのは世界に類を見ない暴挙です。感染症を専門としている人間にとって、この発想はあり得ない。感染症対策のイロハのイは、誰が感染しているかをきちんとつかむことです」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く