トレンドマイクロは2009年からウイルス対策の方針を大きく転換する。ウイルス判定をトレンドマイクロが運用管理するサーバー上で行う技術「ファイルレピュテーション」を、同社製品に順次組み込んでいく。これまでパソコン上でいかに正確に早くウイルスを検知するかに心を砕いてきたはずだが、方針を変えたのはなぜなのか。トレンドマイクロに聞いた。 ファイルレピュテーションを導入する狙いは。 当社製品をはじめ現在のウイルス対策ソフトは、パターンファイルにある情報と合致する情報があるかどうかを調べることによりウイルスを判定してきた。しかし長年の蓄積でパターンファイルが肥大化してきた。当社製でいうと2008年末時点で、2005年1月時の約21倍のサイズになっている。クライアントパソコンのディスク容量やメモリーを圧迫してしまっていた。 新種用のパターンを従来のものにマージするなどして、できるだけパターンファイルのサ