総務省は4日、「放送と通信の融合」などの政策一元化を図り、日本の情報通信産業の国際競争力を強化することを目的とした「情報通信国際戦略局」を発足させた。局長には前情報通信政策局長の小笠原倫明氏が着任。従来は縦割り傾向が強かった情報通信政策の連携を図ることを目的としている。 情報通信政策の立案、実行を行う総務省では、日本の携帯端末が技術を持ちながら国際標準になれなかったり、競争力があるはずの日本のコンテンツを世界に普及させるための政策が一元化されていないなどの危機感を持っていた。 今回新設された「情報通信国際戦略局」は、こうした危機感に基づき、縦割りとなっている現在の政策を戦略的に一元化。具体的には、「放送と通信の融合」に関し、法律面だけでなくそのほかの体制整備をするための政策を立案。 また、デジタルコンテンツの世界的な普及においては、ソフトだけでなくインフラなどのハード面の政策も一体化させ、
気象庁は4月28日未明、地震の揺れを先回りして伝える緊急地震速報を初めてテレビやラジオ、携帯電話など一般向けに配信した。沖縄県宮古島の近海で2時32分頃発生した地震で震度5弱を予測し、警報を発表したものだ。 一番大きな揺れがあった宮古島では緊急地震速報の警報が、大きな揺れのS波の到達に間に合わなかった。これには大きく2つの理由がある。 1つは一般向けに警報を出す基準である震度5弱以上を推定したのが、宮古島でのP波の観測から10.6秒後と遅れたこと。特定のユーザー向けには4.6秒後、震度4の推定値で警告を出していた。2つめが宮古島が震源から近いため、S波が短時間で到達してしまうこと。特定ユーザー向けの震度4の警報も、S波とほぼ同時となる計算だという。 今回、震度の情報はNHKなどを通して広く配信された。NHKによると「全国のテレビとラジオで2時32分26秒に流した」という。宮古島では7.4秒
総務省は2008年4月14日,地上デジタル放送の放送用周波数使用計画の一部変更案をこのほど作成し,同日に意見募集を開始したと発表した(発表資料)。今回の変更案は北海道の地上デジタル放送の中継局に関するものだ。具体的な内容は,(1)ダクト性フェージングと呼ぶ気象現象が原因で発生する電波の異常伝搬現象によって,札幌市の親局の電波が浜頓別町の中継局(今後開局予定)の放送エリアで混信をまれに発生させる恐れがあるため,浜頓別町の中継局が使う周波数を変更する,(2)NHKの中標津町を送信場所とする中継局(2008年中に開局予定)は,2012年7月24日に使用期限が到来する周波数を使うことになっているが,同日以降も利用できる周波数を使うことに変更する――である。総務省は2008年4月14日から5月14日までの間,意見を募集する。総務省は募集期間中に寄せられた意見を踏まえて,放送用周波数使用計画の一部変更
総務省は10日、国際電気通信連合(International Telecommunication Union、以下「ITU」)で検討が進んでいるIPTVの世界標準化の動きに対応していくため、「IPTV特別委員会」を発足させた。これまで情報通信審議会の作業部会(WG)として開催していたIPTV合同WGを特別委員会に格上げ、IPTVの世界標準化の動きに日本として積極的に関わっていく態勢を整える。 総務省で10日開かれた、「IPTV特別委員会」の第1回会合 IPTV(Internet Protocol Television)は、主にブロードバンド回線を利用して、専用のIP網により映像や音声を配信するサービスだが、さまざまな初期段階のIPTV方式が乱立しているのが現状で、普及の上でのネックとなっている。 ITUでは、こうした状況を改善し、市販されたIPTVの受像機をネットワークに接続すればすぐに利
NHKと民放事業者各社が,2008年6月2日に無料デジタル放送のコンテンツ保護技術にダビング10を採用する方針であることが明らかになった。情報通信政策部会の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」の第32回会合(2008年2月19日開催)において,放送関係の委員であるフジテレビジョンの関祥行氏が明らかにしたもの。関氏によると,2008年春をメドに実施予定である同方式のデジタル放送波の送信テストなどで大きな問題が発生しないといったことを前提にしたうえで,「(ダビング10による無料デジタル放送を)2008年6月2日の午前4時から開始する方向だ」とした。 ただし同委員会に参加する権利者関係の委員からはダビング10の導入に対して慎重な意見が出ている。今回の会合でも実演家著作隣接権センター(CPRA)の椎名和夫氏は,「(権利者に)コンテンツの対価を還元する仕組みがなければ(無料デジタ
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