野鳥との接触を避けるために屋根付きケージへ移されるコウノトリ=25日午前、兵庫県豊岡市、山岸写す 鳥インフルエンザ感染防止のため、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園は25日、国の特別天然記念物のコウノトリ12羽を、屋根のないケージから屋根付きのケージに避難させ、公開を中止した。近隣で新たな発生がなければ、来年1月3日に公開を再開する。 職員がコウノトリを隅に追い込んだ後、2、3人がかりで1羽ずつ抱えて箱に入れ、約700メートル離れた屋根付きケージへ移した。移送時に鳥インフルエンザの簡易検査も実施し、12羽とも陰性が確認されたという。(山岸達雄)
環境省は25日、鹿児島県・出水平野に飛来し死んだナベヅル1羽について、新たに鳥インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出たと発表した。今後、鳥取大に検体を移し、詳細検査する。 出水平野では、これまでにナベヅル2羽が高病原性鳥インフルエンザに感染していることが判明、いずれもH5N1型の強毒性だった。ほかにマナヅル1羽とナベヅル3羽にも感染の疑いがあるため詳細検査しており、感染拡大への懸念が高まっている。 出水市によると、陽性反応が出たのは24日午前にねぐら近くで死んでいたナベヅル。 出水市は、衰弱したり防鳥糸に絡まったりしているナベヅル計3羽を保護した。現地で感染状況の調査を始めた鳥取大の伊藤寿啓教授らが、簡易検査を実施する予定。
鳥インフルエンザの感染拡大の有無を調べるため、野鳥のふん便調査に向かう財団法人自然環境研究センターの久保田正秀研究本部長(左端)ら=25日午後、鹿児島県出水市役所 ナベヅル2羽に高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された鹿児島県・出水平野で、環境省は25日、感染が広がっていないか調べるためふん便の調査を開始した。27日までの予定。 現地入りしたのは、財団法人自然環境研究センターの専門家4人。感染が確認されたナベヅルの発見現場を中心とする半径10キロ圏内で、ツルやカモなどの野鳥のふん便計200検体を採集する。分析結果が出るまでに10日程度かかる見込み。 調査に当たる同センターの久保田正秀研究本部長は「希少種で大規模に保全されている場所での高病原性鳥インフルエンザの発生は初めてだ」と話した。 鳥取大学でインフルエンザウイルスなどを研究している伊藤寿啓教授らの調査チームも現地入りした。当面常駐し
兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は25日、一般公開されているケージの12羽と、非公開だが屋根のないケージの10羽のコウノトリについて、鳥インフルエンザ簡易検査ですべて陰性と確認したと発表した。22羽は野鳥との接触を防ぐため、シートで覆われたケージに移された。 鳥取県米子市などで高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたのを受けた措置。年内は26日まで開園予定だが、移動させたためコウノトリの見学はできない。鳥インフルエンザの発生状況をみて、来年最初の開園日、1月3日には見学を再開したいとしている。 園では22羽を含めコウノトリ計100羽を飼育。ほかの78羽は以前から屋根のあるケージにいたり、既に移動したりしているという。
死んだコブハクチョウから鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が検出された富山県高岡市の動物園で25日、キジ科のコシジロヤマドリ1羽が死んでいるのが見つかった。 県によると、鳥インフルエンザ感染は簡易検査では陰性だったが、引き続きウイルス分離検査を実施して詳しく調べる。生後6カ月の雌。 動物園では20日にも、同じキジ科のキンケイが死んでいるのが見つかり、24日に検査で陰性と分かった。コシジロヤマドリはキンケイと同じ飼育舎で、金網で仕切られた別のスペースで飼育されていた。
日本最大のツルの越冬地、鹿児島県出水市で死んだ野生のナベヅル1羽から強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、環境省は24日、新たに別のナベヅル1羽も強毒性ウイルスに感染していたことが判明した、と発表した。国内でのツルの感染は2例目。 同省によると、新たに感染がわかった1羽は、15日に衰弱していたところを保護され19日に死んだ。鹿児島大の簡易検査では陰性だったが、鳥取大の遺伝子検査の結果、24日に強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出された。
鳥インフル対策 野鳥侵入防止の網設置 鹿児島市の動物公園 2010年12月24日 00:39 カテゴリー:九州 > 鹿児島 野鳥との接触を避けるため、検疫待ちや治療中のツルなどを入れた隔離舎に、目の細かい金網を掛ける平川動物公園の職員 鹿児島県出水市で感染が確認された鳥インフルエンザ問題を受け、鹿児島市平川町の平川動物公園は23日、鳥舎に野鳥が侵入しないよう、目の細かい網を設置するなどの防疫対策を進めた。アヒルとの触れ合いも中止している。 同園ではツルやダチョウなど、48種約440羽(11月末現在)の鳥類がいる。鳥舎の餌場の消毒を強化したり、入園口に消毒マットを敷いて来園者に踏むように協力を求めたりしている。 各地の鳥インフルエンザ感染続発を受け、国は既に来園者と鳥類の接触を避けるよう、全国の動物園に通知している。 平川動物公園でも、ヤギやウサギに直接触れられる「タッチングコーナー」で、
死んだ鳥から強毒性の鳥インフルエンザが検出され、閉鎖された高岡古城公園動物園=23日午後、富山県高岡市 国内で野鳥の鳥インフルエンザ感染が相次いでいる。23日には国内最大のツルの越冬地、鹿児島県・出水平野で絶滅危惧種のマナヅルに感染の疑いが発覚。これまでに同平野のナベヅルや北海道稚内市のカモなどで感染が確認されている。北方の営巣地から渡り鳥がウイルスを運んだ可能性がある。養鶏場や動物園では危機感を強め、トキを飼育する動物園では「トキを殺すわけには…」と頭を悩ませている。 北海道のカモなど今年確認された5件の強毒性の鳥インフルエンザウイルスは、いずれも「極めて近縁」とされ、渡り鳥の飛来地では警戒している。 本州で唯一のナベヅルの越冬地、山口県周南市。監視所のツル保護研究員、河村宜樹さん(77)は「出水市の発生源はわからないが、ここのナベヅルも同じシベリアから渡ってきているので心配だ」と話す。
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