島根県安来市の養鶏場の鶏が、高病原性鳥インフルエンザ(H5型)に感染した問題で、島根県は3日、感染があった養鶏場の経営者が農水省の疫学専門家チームの調査に対し、「発生(11月29日)当初、鶏舎の中に小型の野鳥が侵入していた」という趣旨の話をしていたことを明らかにした。 この養鶏場では防鳥ネットの一部が破れたり、隙間(すきま)ができたりした不備が2日までに6カ所で見つかった。また強毒性のウイルスが、10月に北海道稚内市で野生のカモのふんから検出された強毒性のH5N1型と「極めて近縁」と判明し、感染源が野鳥だった可能性が強まっている。 一方、高病原性鳥インフルエンザ発生に伴い、鶏や鶏卵の移動制限の対象となっていた半径10キロ以内の養鶏場(鳥取県3カ所、島根県1カ所)の鶏は、ウイルス検査などで陰性と分かり3日、卵の出荷が再開された。 鳥取県米子市で約8500羽を飼育する養鶏場経営者の男性は「40
島根県安来市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題で、農林水産省は2日、死んだ鶏から採取したウイルスについて強毒性と確認したと発表した。今年10月に北海道で野生のカモのふんから採取された鳥インフルエンザウイルスと極めて近いことも判明。農水省は、シベリア半島付近からこの季節に南下している感染した渡り鳥が北海道や朝鮮半島などを経て、島根にウイルスをもたらした可能性が高いとみている。 動物衛生研究所(茨城県つくば市)の分析でわかった。国内の農場での強毒性の発生は2007年2月以来。 農水省によると、北海道稚内市の大沼で10月14日に採取されたカモのふんから、高病原性であるH5N1亜型のウイルスが検出されていた。動衛研は、安来市の鶏から検出したウイルスをH5亜型まで確定していたが、さらに詳しく分析した結果、遺伝子配列が比較した範囲で北海道のウイルスと99%以上一致したという。
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