県調査 網目 基準より粗く 安来市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題を受け、県が行っている県内養鶏場の緊急調査で、調査済みの32か所のうち、防鳥ネットの網目の大きさが「2センチ以下」という農林水産省の基準を満たしているのは3か所にとどまっていることがわかった。野鳥の侵入を食い止めるため、細かい網目が求められてきたが、防疫の甘さが浮き彫りになった格好だ。ただ、設置費の問題もあり、養鶏農家からは「現実離れした基準」との声も出ている。(中村申平) 網目の大きさは、同省が2007年10月、「スズメなどの小鳥が通れない大きさ」として2センチ以下を推奨。都道府県に通知した。しかし、感染が起きた安来市の養鶏場では、網目は六角形で最大で長さ6センチ、幅3センチだった。 緊急調査は3日から県内の養鶏場43か所を対象に行っており、県食料安全推進課によると、5日までに調査した養鶏場32か所のうち、2
島根県安来市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題で、養鶏場の経営者が、東出雲町に設置する卵の自動販売機におわび文を掲示した。 おわび文は2日午後から掲示しており、「このような事に成りまして本当に申し訳なく思っております。今はただ早急に終息宣言が出来るよう努力しております。お詫(わ)びが遅くなりましたことお許し下さい。どのようにおわびしていいか言葉がみつかりません」などと言葉を重ねている。 経営者の母親によると、経営者らは死んだ鶏5羽が見つかった11月29日から養鶏場に泊まり込み、処分の対応や原因調査への協力に追われていたといい、母親は「おわび文の通り、申し訳ありません。(感染が)うちだけで終わってほしい」と話した。 ◇ 県と安来市は3日夜、養鶏場近くの公民館で住民説明会を開催。出席した約40人に、鳥インフルエンザや鶏肉、卵の安全性について説明した。
養鶏場の消毒作業を終えた県職員らは、鶏舎に向かって線香をあげ手を合わせた=5日午後2時57分、島根県安来市、岡田慶子撮影 島根県安来市の高病原性鳥インフルエンザ問題で、同県は5日、養鶏場からの感染拡大を防ぐ防疫措置が終わったと発表した。養鶏場では先月30日から県職員らによる鶏2万1549羽の殺処分が行われ、今月2日からは焼却処分が続いていた。この日で鶏舎や事務所など敷地内すべての消毒も完了した。 県は農林水産省の防疫に関する指針に基づき、6日から21日間、新たな感染がなければ、27日午前0時、半径10キロ圏内の鶏の移動制限を解除し、幹線道路での車の消毒作業も終える。 今回の問題では、農水省の調査チームや県が鶏舎の防鳥ネットや壁の計6カ所で、野鳥が侵入する恐れがある穴やすき間を確認した。 防疫措置の完了後の記者会見で溝口善兵衛知事は防鳥ネットの点検不備について「県のトップとして(私の
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