島根県安来市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題で、農林水産省は2日、死んだ鶏から採取したウイルスについて強毒性と確認したと発表した。今年10月に北海道で野生のカモのふんから採取された鳥インフルエンザウイルスと極めて近いことも判明。農水省は、シベリア半島付近からこの季節に南下している感染した渡り鳥が北海道や朝鮮半島などを経て、島根にウイルスをもたらした可能性が高いとみている。 動物衛生研究所(茨城県つくば市)の分析でわかった。国内の農場での強毒性の発生は2007年2月以来。 農水省によると、北海道稚内市の大沼で10月14日に採取されたカモのふんから、高病原性であるH5N1亜型のウイルスが検出されていた。動衛研は、安来市の鶏から検出したウイルスをH5亜型まで確定していたが、さらに詳しく分析した結果、遺伝子配列が比較した範囲で北海道のウイルスと99%以上一致したという。
農林水産省は2日、島根県安来市の養鶏場で見つかった鳥インフルエンザに感染した鶏のウイルスを遺伝子解析した結果、強毒タイプであることを確認したと発表した。
安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏の死骸が見つかった問題から3日目を迎えた1日、県などが「封じ込め」を目指して鶏舎の鶏2万羽を殺処分するなどの防疫作業を進め、養鶏関係者らがその推移を見守った。 ■殺処分 殺処分には、獣医師の県職員やJA職員ら約120人が参加。安来市の養鶏場に1日午前8時40分、殺処分用のガスボンベが搬入され、まもなく防疫服を着た約25人が入った。その後も作業員約20人ずつがバスで到着。養鶏場の前で手袋をはめ、作業の説明を受けるなどした後、ビニールシートの奥へ入った。 2棟の鶏舎の鶏を炭酸ガスに入れ、午後3時までに約4500羽を処分。白い袋が養鶏場から次々と運び出された。焼却炉を置く予定の南側の敷地では、ショベルカーで土をならし、土台となる鉄板が敷かれた。作業は、日没後も照明車で照らしながら続き、2日朝までかかる見通し。鶏の焼却処分は殺処分終了後
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