18日召集の通常国会を前に政府・与党の足並みが早くも乱れ始めた。3月末で期限切れとなる歳入関連法案(日切れ法案)をめぐり、1月中の衆院通過を主張する参院自民党と、国会冒頭からの混乱を恐れて慎重姿勢の衆院自民党の軋轢(あつれき)が広がっている。民主党は揮発油税の暫定税率廃止を掲げ、早期解散に追い込む構えを見せており、衆参の足並みがそろわぬまま国会に突入すれば、ガソリン買い付け騒ぎや株価暴落、輸入品高騰など、消費者を直撃する「4月パニック」が現実味を帯びてくる。 「衆院は今さらどうするつもりなんだ。何も分かっていない」 「早く解散したいから『どうぞ混乱させてください』という宣戦布告じゃないのか?」 7日午後、国会内で参院自民党幹部は顔を見合わせ、煮え切らない衆院執行部をののしった。 参院執行部を最初に怒らせたのは伊吹文明幹事長だった。6日にNHK番組に武将が出陣の際に着る陣羽織で出演し、日切れ