「新しい歴史教科書をつくる会」の内部分裂で、自由社から教科書を出版した藤岡信勝会長(65)ら4人の執筆者が、分裂前に執筆した扶桑社版の出版差し止めなどを同社に求めた訴訟の判決で、東京地裁(阿部正幸裁判長)は25日、藤岡会長らの請求を棄却した。 判決はまず、「教科書は単元やコラムなどの著作物が結合したものだ」と判断。藤岡会長らも著作者だと認定し、著作権に基づいて出版差し止めなどを求めることができる立場にあると判断した。 しかし、藤岡会長らが扶桑社と口頭で結んだ出版許諾契約は2011年度まであり、「解除権を認める事情の変更もない」と指摘。藤岡会長側の「10年3月で契約は終了する」とする主張を退け、出版差し止めは認められないと結論づけた。 「新しい歴史教科書」をめぐっては、扶桑社版が00年度と04年度の検定に合格。しかしつくる会が06年に分裂し、藤岡氏らが「基本的に現行の内容と変わらない」
「くめ納豆」ブランドで知られる1952(昭和27)年創業の老舗(しにせ)メーカー、くめ・クオリティ・プロダクツ(茨城県常陸太田市)は25日、東京地裁に民事再生手続きの開始を申し立て、経営破綻(はたん)した。負債総額は110億円。「金のつぶ」を展開する業界2位のミツカングループ本社(愛知県半田市)が、くめのブランドを引き継ぐ。 ミツカンとくめが24日に結んだ基本合意によると、ミツカンがくめのすべての納豆製品の営業権を取得。10月上旬をメドに、くめの従業員の出資で新設する生産会社に「くめ納豆」の製造を委託し、販売を引き継ぐ。ミツカンは買収額を明らかにしていない。 納豆業界は「おかめ納豆」ブランドで首位のタカノフーズを、97年に本格参入した後発のミツカンが追い、くめなど3位グループが続く構図。少子高齢化による市場縮小に加え、過当競争による価格下落が続く中、大手でも淘汰(とうた)が始まった。ミ
女子プロ野球リーグ創設 来年4月開幕 女子プロ野球リーグの創設を発表しポーズを取る、スーパーバイザーの太田幸司氏(左)と株式会社日本女子プロ野球機構の片桐諭代表=大阪市北区 来年4月に京都と関西から他1球団の計2球団でのリーグ戦開幕を目指す株式会社日本女子プロ野球機構の片桐諭代表と同機構のスーパーバイザーを務める太田幸司氏が24日、大阪市内のホテルで創設発表会見を行った。 資本金3億円で立ち上げる女子プロ野球リーグは、約600人と少ない日本の女子硬式野球人口の拡大が一番の目的だ。元近鉄、巨人、阪神の太田氏は「神戸の吉田えりちゃんが女子初のプロ選手になって少し認識は高まったが、高校、大学と上に行くほど受け皿の減る女子硬式野球のまず頂点を作りたかった」と創設の趣旨を説明した。 今後は10、11月にトライアウトを実施する。1チーム13〜15人を予定する選手の対象は18歳以上で来年3月に高校、
経済危機により「かつてないほどに様々な人々が自立困難な状況に置かれている」と分析した上で、福祉、雇用の両施策によるセーフティーネット(安全網)機能充実の重要性を指摘した。白書は、28日から全国の大型書店などで市販される。A4判、価格は2750円(税込み)。
前航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏が25日、宮崎市の繁華街で、衆院選宮崎1区に立候補している無所属前議員の応援演説を行い、広島市で6日に行われた平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)について「日本弱体化の左翼運動」などと発言した。 田母神氏は広島原爆忌の6日に広島市で講演したことに触れながら、式典の参列者について「広島市民も広島県民もほとんどいない。原爆の被爆者も、被爆者の2世もほとんどいない」「並んでいるのは全国からバスで集まってきた左翼ばかり」などと述べた。 この発言に対し、広島県原爆被害者団体協議会の坪井直(すなお)理事長は「真実とはほど遠い。相手にもしたくないが、間違ったことが風評になることは止めなければいけない」と憤る。広島市原爆被害対策部の担当者は「事実誤認であり、コメントできない」としている。
TDB企業コード:390131999 「茨城」 「くめ納豆」で知られる納豆製造業者、くめ・クオリティ・プロダクツ(株)(資本金4000万円、常陸太田市大里町4137、代表石塚昇一郎氏、従業員230名)は、8月25日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。 申請代理人は村上義弘弁護士(東京都港区虎ノ門2-3-22、電話03-3539-5811)ほか。監督委員には竹村葉子弁護士(東京都新宿区新宿1-8-5、電話03-3356-5251)が選任されている。 当社は、1951年(昭和26年)6月創業、72年(昭和47年)2月に法人改組された納豆製造の(有)くめ食品工業を前身とし、その販売部門を84年(昭和59年)9月に分離して設立。その後、93年(平成5年)7月に(有)くめ食品工業の製造部門を吸収し、製造販売業に転じた。95年に北海道函館市に日産10万パックの協力会社
第1回ARGフォーラム 「この先にある本のかたち-我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」 http://sites.google.com/site/argforumsite/home 行ってきましたのでレポートをば。 他にもレポートは既に多く上がっています。 みんな仕事早いねえ。 しかし今回のレポートは我ながら長い。9000字も書いてるw 眠気を誘うと思われますので、 寝る前に読むことをお勧めします。 Twitterでもいろいろ面白いコメントが流れていたようですが、リアルタイムではイーモバイルがうまくつながらなかったため確認できておりません。一般の率直な感想はそっちを見た方がよさそう。 以下●のパラグラフがどろぶね個人のコメントです。なにやらえらく哲学的な部分がございます。 ☆基調報告:長尾真(NDL館長) 本が解体されて、目次・パラグラフレベルで扱うようになるという話と、デジタル化時代
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(長尾真 国会図書館長×金正勲・津田大介・橋本大也+内田麻理香)に行ってきました。 詳細な報告はかたつむりさんとこにあります。 いつもありがとうございます。 以下は感想です。 自分が取ったメモを元に興味を持ったことをつらつらと。 長尾館長の話 電子図書館を含んだ出版のビジネスモデルや目次階層構造のはなしは、自分の予想していたはなしとほとんど同じだったので納得。検索が便利になるなあという程度。 書物の解体に関しても話されてました。長尾館長が想定しているのは、他人の文章を引用するためや、他人の文章を批判するために書物が利用されるときの話でしょうかね? これに関してはフォーラム参加者のほかの方の感想に ●検索の単位が図書のレベルからより細かいものになってきている(というかなるべきである)というのはそうだと思うが、FRBRでいう「著作」のレベルを把握
3月10日未明、米軍のB29爆撃機による東京大空襲は、南から吹く「春一番」を待って敢行した形跡があるという。B29が投下したのは焼夷(しょうい)弾だから、木造家屋を焼き尽くす狙いで絶好のタイミングを計っていた。 「風がいかに延焼効果を誘うかは、関東大震災で立証されていたからだ」と、地震学者の武村雅之さん(鹿島建設小堀研究室)は仮説を立てる。 日本の伝統的な木造家屋は、台風や地震に対しては意外に抵抗力がある。問題は地震のあとにやってくる火災にはまったく無力であったことだ。大正12年9月1日、正午まであと2分という時刻に関東地震は起きた。マグニチュードは7・9。 武村さんによると、ちょうど前の日に有明海を台風が通過して、関東一円では風速10メートルの南風が吹いていた。強い低気圧は日本海側を進んでいたから、「春一番」の気圧配置と似ていたのだという。 近ごろのわが列島でも、台風9号の接近による豪雨
ニュース価値を判断する尺度はいろいろあるが、多用されるのが2つの言葉、「初めて」と「またも」である。「またも」で選ばれたニュースはやがて、「やっぱり」という感覚で掲載され始める。ステレオタイプの紙面になっていないか、編集者として注意をしなければならない段階である。 最近では「学力は年収に比例する」というニュースが、この要注意の段階にある。今月に入って、昨年の全国学力調査結果を分析した文部科学省が、小学6年生の正答率が年収1200万円以上の家庭と200万円未満の家庭では最大23ポイントの差があると発表し、大阪府が市町村の平均得点を全国で初めて開示した結果でも、同じ傾向が見られたため、「学力=豊かさ」という図式が繰り返し報道され始めた。決まって付け加えられるのは「経済格差が学力格差、生活格差を固定化する懸念」である。衆院選で、「子ども手当」などの子育て支援策が脚光を浴びる一因はここにもある。
ニューヨーク公共図書館(NYPL)のブルックリン図書館で、ベルギーの漫画家エルジェの人気漫画『タンタン』シリーズの『タンタンのコンゴ探検(Tintin au Congo)』の閲覧が制限されていることが、ニューヨークタイムズのウェブサイトで報じられています。2007年に内容に人種差別的な表現があるとの理由で利用者から異議申し立てがあり、閲覧に申込みが必要な扱いとなっているとのことです。利用者からの要望書と、それに対する図書館の回答文書の画像がウェブに掲載されています。 A Library’s Approach to Books That Offend http://cityroom.blogs.nytimes.com/2009/08/19/a-librarys-approach-to-books-that-offend/?hp How Brooklyn Public Library Has
欧州でのGoogleブック検索をめぐる動向についてのニューヨークタイムズ(ウェブ版)の記事中で、ドイツ政府が、Googleブック検索の和解案をめぐって、反対する内容の意見書を裁判所に提出する予定であると報じられています。 Europe Divided on Google Book Deal http://www.nytimes.com/2009/08/24/technology/internet/24iht-books.html German Government to File Brief Opposing Google Book Search Settlement(2009/8/24付けDigitalKoansの記事) http://digital-scholarship.com/digitalkoans/2009/08/24/german-government-to-file-bri
米国の電子ジャーナルアーカイビング事業であるPorticoが、オーストラリアのシドニー工科大学図書館と提携を結んだと発表しています。“Sydney Journal”や“African Journal of Information & Communication Technology”など、同大学の11の電子ジャーナルコレクションを保存・提供するとのことです。 Portico Announces Digital Preservation Agreement with University of Technology Sydney Library(Porticoのニュースリリース) http://www.portico.org/news/081809.html Archive Holdings by Publisher http://www.portico.org/about/content_
◇温かみ欠ける制度 ◇「在宅」の苦労、想像以上 応益負担が「自立支援」か 「お母さん、こっち向いて。車いすに座るよ」。東京都墨田区の会社員、生嶋真人さん(52)の妻まゆみさん(49)が、介護ベッドの母静子さん(78)に声をかけた。両脇の下から背中へと腕を回し、抱きかかえるようにして車いすに移動させる。髪を整え、左足をさすると、静子さんの表情が和らいだ。 静子さんは2年前に脳梗塞(こうそく)で倒れ、寝たきり。要介護5で、左半身にまひが残り、言葉も不自由だ。自力で食事できず、腹と胃に穴を開けて栄養摂取の管を通す「胃ろう」でもある。 「行き届いた介護を」と夫婦で望んだ在宅介護だが、負担は想像以上だった。専業主婦のまゆみさんは一日中つきっきり。「人ではなく物を扱うような感覚に陥ることもある。そんな時は表で気分転換します」 在宅介護では介護者は絶対に倒れられない。だから、夫婦は介護保険で、週2回のヘ
集中治療室使用 患者増で困難に 県立南部医療センター・こども医療センター(大久保和明院長)が、新型インフルエンザ重症患者を小児集中治療室(PICU)で受け入れることで、子どもの緊急を要する心臓手術に対応できなくなる恐れがあることが24日、分かった。病院側によると現在、PICU6床のうち2床はインフル患者が使用中だが、インフル患者が4人以上になると、心臓手術後の重症患者を入れられなくなるという。県は民間病院などに新型インフル重症患者の受け入れ協力を要請する方針。 同日、県議会文教厚生委員会(赤嶺昇委員長)で、大久保院長が報告した。 県病院事業局によると、県内で小児と新生児の心臓手術を行っているのは同センターだけで、年間160件程度実施している。術後の患者は呼吸や循環器が不安定になるため、PICUで管理する必要がある。 一方、集中的な治療と院内感染防止のため、インフル重症患者もPICUで
国立国会図書館の蔵書をインターネット経由で有料公開する構想が浮上している。既存の出版ビジネスとの共存に課題もあるが、利用者から使用料を徴収し、作家や出版社に分配。実現すれば、絶版本などが自宅で手軽に読めるようになる。構想の背景には、米グーグルが世界規模で進める全文検索サービスの衝撃がある。 国会図書館は蔵書のデジタル化を進め、10年度末には同館が所蔵する国内図書の4分の1にあたる約92万冊がデジタル化される見込みとなった。長尾真館長が、急増するデジタルデータの活用の仕組みを日本文芸家協会や日本書籍出版協会の幹部らと協議してきた。 長尾館長らの構想では、新設する非営利の第三者機関「電子出版物流通センター」(仮称)に、同館の図書データを無料で貸し出し、センターがネット公開する。利用者は数百円程度の使用料で、本を借りるようにパソコンで本文を一定期間読める、といった利用法が検討されている。
田母神(たもがみ)俊雄・元航空幕僚長は24日、堺市で衆院選大阪17区に立候補している改革クラブ前職の応援演説に立ち、今月6日の広島原爆の日に広島市で開かれた平和記念式について、「被爆者はほとんどいない」「並んでいるのは左翼」と述べた。被爆者団体は反発している。 田母神氏は演説で、6日に講演で広島市に行ったことに触れ、平和記念式に関し「並んでいる人は広島市民も広島県民もほとんどいない」「被爆者も、被爆者の家族もほとんどいない」と発言。「左翼の大会なんです、あれは」とし、麻生首相が式であいさつしたことを「マンガです、ほとんど」と評した。 式は広島市主催で、市によると、今年は約5万人が参加。被爆者やその遺族、家族用に設けた約2500席はいっぱいだった。一般席にも被爆者がいた。市幹部は「事実誤認も甚だしく、コメントに値しない」と言う。 広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長は「虚偽の発言で
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