八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設中止を表明した前原国土交通相が現地を視察した9月23日以降、建設推進を求める地元住民の自宅などに、誹謗(ひぼう)中傷の電話やメールが続いている。 同町で2日に開かれた自民党の谷垣総裁らとの意見交換会では、窮状を訴える声が相次いだ。 水没予定地にある川原湯温泉の旅館では、ホームページの掲示板に「いつまでゴネ得をやってるんだ」などといった非難のメールが全国各地から続いており、経営者の男性(62)は「ダム問題に加え、今は二重の苦しみだ」と訴えた。 建設推進派の男性町議(58)のブログにも、ピーク時で1日400件の中傷の書き込みが殺到。男性町議は2日、ブログを閉鎖した。別の女性町議(67)も建設推進を訴える姿がテレビなどで放映された後、数日間は自宅の電話が鳴りっぱなしとなった。 町への意見や質問を受けるホームページのコーナーは国交相の視察後、約4000通