◇点字PDAで社会とつながる 目も耳も不自由な盲ろう重複障害の人たちの情報バリアフリーの可能性が広がっている。多くの盲ろう者が、新聞の活字情報はもちろん、テレビやラジオからの映像や音声情報も得られず、暗黒と静寂のただ中に投げ出された状態だった。だが、インターネットのホームページやメールの活字情報を点字で読み、また発信できる携帯情報端末(PDA)が開発され、社会につながる道が広がっている。ただし、高価で、専門インストラクターも足りないなど普及への課題も多い。 ◇気軽に接続し、ネットを楽しむ 点字音声PDAは、韓国HIMS社と静岡県のエクストラ社が共同開発した「ブレイルセンスプラス」日本語版(08年発売)。縦13センチ、横25センチ、厚さ4センチ、重さ924グラムで、1行32マスの点字表示部を搭載し、有線、無線通信で接続したネット上の活字情報をいつでもどこでも日本語点字で表示できる、現在唯一の