鳩山首相は16日、首相公邸で平野官房長官と会談し、宮崎県で感染が拡大している「口蹄疫」について、政府として対策の強化などを検討するよう指示した。 これに先立ち、平野長官は同日、宮崎県庁を訪れ、東国原英夫知事と会談した。知事が農家の経済的損失の全額補償など国の支援を要望したのに対し、平野長官は「危機管理という考え方で対応しなくてはいけない。農家の生活安定についてもしっかりと受け止めて対応したい」と述べた。 会談で、知事は、殺処分対象の家畜が8万2000頭を超えたことや、県のブランド牛の種牛を飼養している県家畜改良事業団にも感染が拡大したことなどを説明した。そのうえで、「生産者の無念さ残念さは尋常ではない。現場は非常に疲弊をしており、防疫対策の作業員の増員が必要だ」と指摘した。