フラワー長井線を運営する山形鉄道はこのほど、国土交通大臣から鉄道事業再構築実施計画の認定を受けた。鉄道用地を沿線自治体が保有するなどして経営の再建を目指す。 フラワー長井線は赤湯(山形県南陽市)~荒砥(白鷹町)間30.5kmを結ぶ鉄道路線。1913年10月から1923年4月にかけて国鉄線として開業したが、1988年10月に第三セクターの山形鉄道が経営を引き継いだ。1989年度の輸送人員は約143万人だったが、少子高齢化などの影響で2015年度には59万7000人まで落ち込み、経常損益も2015年度は5900万円の赤字だった。 国土交通省の発表などによると、認定日は11月14日付。列車の運行と車両・施設の保有はこれまで通り山形鉄道が行うが、鉄道用地は長井市・南陽市・白鷹町・川西町の沿線2市2町に無償で譲渡。2市2町は山形鉄道に無償で鉄道用地を貸し付ける。このほか、国と山形県、2市2町が施設の