京都大学の教授が発表した熊本地震に関する論文で、掲載された図に改ざんや盗用があったとして、京都大学はこの教授を停職1年間の処分としました。 林教授らのグループは、3年前の熊本地震で起きた断層の破壊が、阿蘇山のマグマだまりによって止まった可能性があるという内容の論文を科学雑誌の「サイエンス」に発表しました。 しかし、「図表に多数のミスがある」などと通報があり、大学はことし3月、調査の結果として、東京大学の教授らが作成した断層のずれの量を示す図を上下逆さに引用したり、ほかの研究データを出典を示さずに使ったりするなど、結論を導く6つの重要な図のうちの4つで改ざんや盗用があったと認定しました。 一方で、大学は、改ざんや盗用が故意かどうかは判断できなかったとしています。 これを受けて、京都大学は23日、大学の信用を傷つけ損害を与えたなどとして、林教授を大学が規則で定める期間の中で最長となる停職1年間