先日、宜野湾市の沖縄国際大学の図書館内で、2004年8月13日に起きた同大本館への米海兵隊大型輸送ヘリ墜落に関する展示を見る機会があった。墜落した大型ヘリの機体や消火活動、黒く焼けた本館の壁の写真などが展示され、当時の惨状が生々しく伝わった▼墜落から10年が経過した13日、同大はキャンパス内で「普天間基地から沖縄を考える集い」を開き、大城保学長が、同飛行場の即時閉鎖と撤去・返還を日米両政府に求める声明を発表した▼同飛行場の移設は現在、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸への移設作業が地元の強い反対を押し切る形で、強引に進められている。県民の声とはかけ離れた県内移設だ▼きょう15日は69回目の「終戦記念日」。終戦後、米軍の統治下に置かれた沖縄には復帰後42年が経過したいまなお米軍基地が残り、新たな基地建設が進む。沖縄の戦後はまだ終わりをみない▼安倍内閣は、憲法の解釈変更で集団的自衛権の行使を
■地域の知の拠点 五穀豊穣(ほうじょう)を願うにぎやかで多彩な各地のプーリィ(豊年祭)と、旧暦13日から15日までの間に行われた先祖供養のソーロン(旧盆)も終わり、うだるような暑さの中にも、そろそろ赤とんぼが飛び交い、秋の気配が少しずつ訪れつつある。読書に最も適していると言われる秋を前に、本を読む環境、図書館などの施設についてあらためて考えてみよう。 「図書館は各地における『地域の知の拠点』として、国民の生涯にわたる自主的な学習活動を支え、促進する役割を果たす必要がある」(文部科学省「図書館の在り方検討会議資料」より)と、的確に述べられているように、新たなメディアがごく普通に日常生活に入り込む高度情報化時代を迎え、新空港の開港などによって交通体系が飛躍的に進化し、加えて少子化、高齢化などによって、私たちの日々の暮らしとともに、読書環境も大きく変わってきている。 蔵書の大幅な増加に対応するた
蔵書数の推移 石垣市市立図書館=3日午後、点線部分の内部に新たな収蔵庫を整備する 約7万冊の保管が可能な収蔵庫が整備される市立図書館の4階部分=3日午後 石垣市立図書館(吉見武浩館長)は、所蔵冊数が1990年の完成時に想定した25万冊を超えていることから、館内に新たな収蔵庫を整備する。同館には2、3階に書庫が設置されており、現段階では収蔵できているが、これ以上増えると厳しい状況。このため、4階に収蔵庫を設け、貴重な資料から優先的に保管していく考えだ。4階は1階から13㍍の高さにあり、津波の被害を最小限に抑えることも想定。窒素ガスを使用した自動消火設備を初めて導入し、火災にも備えることにしている。今月中には着工し、12月末の完成を目指す。 同館によると、所蔵冊数は2011年度に25万冊を超え、ことし3月末には26万3216冊に上っている。 このため、4階に可動式の書架30台を設置し、約7万冊
1967年に日本民藝館が購入した後、1992年に解体され、石垣市に無償譲渡された旧真栄里首里大屋子家(マジィドゥシナゴーヤー)の構築材が、八重山博物館(東迎正則館長)の倉庫に保管されたままの状態が続いている。ことしで解体から22年目。解体作業に関わった石垣英和さん(83)=石垣=によると、旧真栄里首里大屋子家は当時、真栄里村を統治していた人物の家で、琉球建築の粋を集めた価値のある建物だという。石垣さんは「早く復元してほしい」と話している。 当時の報道によると、旧真栄里首里大屋子家は1878年に宮良殿内の分家として、現在の沖縄銀行八重山支店=大川=近くに建てられた。1967年、日本民藝館が購入して首里金城町に移築、75年には沖縄分館として開館し、一般に公開された。 92年、沖縄分館を整理することになった民藝館が「八重山の文化遺産として後世に伝える貴重な建造物であり、ぜひ石垣市に返したい」と寄
資源管理を目的にした石垣市ヤシガニ保護条例が6月24日に施行されて以降、市水産課(平良守弘課長)は、ヤシガニをメニューとして扱う飲食店にチラシを配布するなどして、仕入れに注意するよう呼びかけている。ヤシガニは解禁期間(9~11月)を除き全面捕獲禁止。同課によると、ヤシガニ料理を提供する飲食店は居酒屋など16店舗。流通先の理解と協力を得ることで条例の効果を高めたい考えだ。 市が昨年10月、14店舗を対象にアンケートを委託したところ、協力した10店舗のうち9店舗が保護条例について「必要と思う」と回答、1店舗が「どちらともいえない」とした。 年間の取扱量は10店舗合計で1578~1608匹となり、同課はアンケートに回答しなかった店舗を含め2000個体弱が利用されていると推測している。 条例化の動きが出た時点で仕入れをストップしたという居酒屋・瑚南(こなみ)の仲里直樹店主(43)は「将来の子どもた
石垣市立図書館(吉見武浩館長)の夏休み調べものコーナーが7月19日から始まり、大勢の子どもたちが利用している。9月7日まで。 夏休みの自由研究や調べものに生かしてもらおうと毎年開催。ことしは自然や歴史、植物、工作、感想文の書き方などのほか、八重山関係の本など約500冊を展示。県立図書館八重山分館からも100冊借りたという。 父親が石垣島出身で、22日から石垣島に遊びにきているという喜舎場琉心君(天久小4年)=那覇市=は妹の美楽乃(みらん)さん(同1年)と一緒に来館。喜舎場君は「住んでいる所に図書館はあるが、こんなコーナーはない。いろんな本があって良いなと思った」と語った。 図書館側では、利用者にその場で調べてもらいたいため、ほとんどの本は貸し出し禁止にしているが、一部は借りられる。同館は「資料は豊富にそろっていると思う。分からないことはカウンターに気軽に聞いてほしい」と呼びかけている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く