これは、米国の多くの小規模私立大学が直面している新たな厳しい現実でもある。 米国の出生率低下で大学進学希望者が減少しているため、各校は定員を埋め、諸経費を賄うのに苦労している。米学生情報研究センター(NSC)の暫定データによると、今秋の米大学の新入生数は5%減少と、2020年以来の落ち込みとなった。 この苦境に直面し、各校は集合住宅や学長用の邸宅、場合によっては絵画などの貴重な資産の売却を急いでいる。大学の閉鎖や大学債のデフォルト(債務不履行)はここ数年で急増している。 コーニッシュ芸大のエミリー・パークハースト暫定学長は、「多くの小規模大学と同様、われわれに不動産は豊富にあるが、手元資金は乏しい」と語る。今学期に同大に在籍する学生数は488人と、10年前の約800人から減少している。 ただ、誤解のないように言うと、より規模が大きい米国の多くの名門私大および州立大学の運営は好調だ。これらの