昭和26(1951)年4月7日、慶應義塾大学文学部図書館学科(ジャパン・ライブラリー・スクール)が開講した。当時の『慶應義塾総覧』によると「全国から代表的な学生を募集する所謂『日本図書館学校』であって本校の教授たちは国内の各種図書館の司書に助言と指導を与えている」と記されている。前年、連合国軍総司令部の占領政策の一環で図書館の振興が考えられ、それを託されたアメリカ図書館協会が日本にライブラリースクールを設置することを目指して調査を行うことになり、ワシントン大学のロバート・ギトラーがその任にあたった。複数大学の候補のなか、最終的に「新しい学問を受け入れるにふさわしい進取の学風」との理由で義塾に開設が決まり、2月5日に公式に通知された。3月8日の朝日新聞には募集の公告が掲載された。「米人教授団による日本最初の図書館学校、第三学年編入者願書受付〆切四月七日、編入学資格、新制大学二年終了以上並びに
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