「ヒグマの骨」説有力か 国内最古の化石人骨「牛川人骨」論争 決着の兆し/東大特別教授・諏訪氏が25日豊橋で講演/関係者は冷静に受け止め「研究進展喜ばしい」 豊橋市内で見つかり、国内最古の化石人骨とされた「牛川人骨」は、人の骨か否か。繰り広げられてきた論争に、決着の兆しが見え始めた。有力視されるのは「ヒグマの骨」だとする説だ。 牛川人骨は、1957年に同市牛川町で発見された。当時、東京大学の鈴木尚(ひさし)教授の研究によって、約10万年前のもので化石人骨では国内最古とされた。 2点ある標本のうち1点は身長約135センチの女性の左上腕骨の破片、もう1点は身長約149センチの男性の左大腿骨の破片と推定された。 実物は東京大総合研究博物館で保管され、市美術博物館にはレプリカが収蔵されている。 しかし近年になって、牛川人骨は実は人の骨ではなく動物の骨だとする説が相次いで唱えられた。真実は解明されない