時代の意味と価値を創る化粧品参入には売れる仕組みづくりを 日本輸入化粧品協会の能崎章輔相談役は、 化粧品業界に半世紀以上籍を置く、 業界のエキスパート的存在である。 新規参入企業の戦いぶりを長年見守ってきた能崎氏に、 その傾向と参入のポイントについて語ってもらった。 不況がないわけではない。時代の波の影響も受ける ――他業界では化粧品市場をどのように捉えているのか。 能崎 不況の影響を受けないと思っている。 確かに影響は少ないが、 ないわけではなく、 遅れてやってくる事が多い。 ファッション同様、 時代の価値観の変化の影響も受けているが、 この点についてはファッションほど言及されない。 また、 「価値が安定している」 として、 多大な利益をあげた企業が資金を活用すべく参入するケースも目立つ。 多角経営の企業が、 別の業界に軸足をおきながら、 次の柱にすべく参入することもある。 しかし二兎を