33回目を迎えるジャパンカップ、だが国際レースとしての意義が薄れてきたのではないか(写真は昨年JC) 【写真:中原義史】 今年も“競馬の祭典”ジャパンカップウイークに突入した。世界最高峰の強豪馬たちが日本襲来、迎え撃つ日本馬たちと府中のターフで激突する……の謳い文句でスタートしたこの国際招待レースも今年で33回の歴史を積み重ねてきた。 そんなジャパンカップに水を差すような意見かもしれないが、ここ数年、国際レースとしての存在意義に陰りが見え隠れしているのは否めない事実である。 私が競馬記者になりたての頃、このジャパンカップウイークになるとダービーや有馬記念とは異なる興奮で胸が躍った。まさしく世界の一流馬達が集まってくる、世界の名馬達の走りが生で見られる……という喜びである。凱旋門賞、米ブリーダーズC、英国のキングジョージ……。世界の名だたるビッグレース優勝馬たちが、日本にやってきた。成田空港