★爆走!闇タクシーでゲバラに巡礼 2000年12月4日午前10時。僕はキューバの首都、ハバナにいた。 キュ-バ革命の英雄であり、圧政への世界の抵抗運動の象徴だったチェ・ゲバラの墓を探し出し、墓参を果たすという大いなる野望を持って。 しかし、この悲願の成就を阻む大きな壁が2つあった。“時間”そして“お金”だ。 AM8時に船でハバナ港に入港し、翌日の昼過ぎに同船が出港するため滞在時間は約30時間。 「ハバナは大都会だけど、30時間もあれば楽勝じゃん」 僕は国民的英雄ゲバラの墓は首都ハバナにあると始めから信じ込んでいた。 ところが! 観光局の職員に墓所を尋ねてみると、首都にあるどころかハバナから約300キロも離れた地方都市サンタクララに眠っているというではないか!300キロといえば東京~名古屋間に匹敵する距離。 “そんな遠くまで行って明日の出港に間に合わなかったらどうしよう”…頭を抱え込んだ。